急速な経年的1秒量低下はCOPD発症の必須要素か?(解説:小林 英夫 氏)-393 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2015/08/07 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 小林 英夫( こばやし ひでお ) 氏 防衛医科大学校 内科学講座 准教授 J-CLEAR推薦コメンテーター オリジナルのニュース 急速な1秒量低下は、COPDに必須の特性か/NEJM(2015/07/21掲載) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、1秒量の経年的低下が正常者より急速であるという見解が従来の定説だった。1977年にFletcher氏によって報告され、その後、改変図がさまざまに引用されてきた。筆者もFletcher説を学び、厚労省サイトにも掲載されている。今回のLange論文は定説であったFletcher論文に一石を投じたもので、強い印象を与える。COPD発症には、当初からの1秒量(FEV1)低値も重要であって、急速なFEV1減少だけが必須の… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら 1)Fletcher C, et al. Br Med J. 1977;1:1645-1648. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 小林 英夫先生の他のコメント 経口DPP-1阻害薬による気管支拡張症の増悪抑制について(解説:小林英夫氏)-1298 (2020/10/16掲載) COVID-19急性呼吸不全への副腎皮質ステロイド薬投与について(解説:小林英夫氏)-1289 (2020/09/30掲載) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)への3剤配合吸入薬治療について(解説:小林英夫氏)-1255 (2020/07/16掲載) 新型コロナウイルス感染症の重症化リスク解析について(解説:小林英夫氏)-1249 (2020/06/29掲載) 中等度以上の原発性自然気胸への保存療法導入について(解説:小林英夫氏)-1195 (2020/03/04掲載) 進行非小細胞肺がんへの初回治療としての免疫治療薬併用療法について(解説:小林英夫氏)-1176 (2020/02/03掲載) コントロール不良な気管支喘息へのトリプル合剤吸入療法について(解説:小林英夫氏)-1163 (2019/12/31掲載) 成人気管支喘息の重度悪化予防療法について(解説:小林英夫氏)-1118 (2019/10/04掲載) 人工呼吸器からのウィーニング方法についての検討(解説:小林英夫氏)-1091 (2019/08/02掲載) 成人の「軽症」気管支喘息における増悪予防治療について(解説:小林英夫氏)-1060 (2019/06/11掲載) ネーザルハイフロー(高流量鼻カニュラ)酸素療法の効果について(解説:小林英夫氏)-981 (2018/12/20掲載) IV期扁平上皮がんへの免疫療法+化学療法併用について(解説:小林英夫氏)-950 (2018/11/14掲載) 特発性肺線維症治療の現状について(解説:小林英夫 氏)-935 (2018/10/22掲載) 持続型気管支喘息におけるSMART療法について(解説:小林英夫 氏)-845 (2018/04/30掲載) 一時的に吸入ステロイドを4倍量にすると喘息増悪リスクが2割減少する(解説:小林 英夫 氏)-835 (2018/04/05掲載) EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん治療にオシメルチニブをどう用いるのか?(解説:小林 英夫 氏)-781 (2017/12/18掲載) 早期(軽症)COPDにチオトロピウムは有用だろうか?(解説:小林 英夫 氏)-773 (2017/12/01掲載) 進行ALK遺伝子陽性肺がんの治療について(解説:小林 英夫 氏)-693 (2017/07/06掲載) Sepsis-3の予後予測に最適な指標について(解説:小林 英夫 氏)-638 (2017/02/03掲載) 気管支喘息への新規抗IL-5受容体抗体の治療効果は?(解説:小林 英夫 氏)-598 (2016/10/10掲載) 悪性胸膜中皮腫へのシスプラチン+ペメトレキセド+ベバシズマブ療法(解説:小林 英夫 氏)-478 (2016/02/11掲載) インフルエンザ関連肺炎による入院に対する予防接種の効果は?(解説:小林 英夫 氏)-451 (2015/11/19掲載) 上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬に耐性の非小細胞肺がんに対するAZD9291の効果について(解説:小林 英夫 氏)-361 (2015/05/28掲載) 治療抵抗性の慢性咳嗽に対する新選択肢(AF-219)の有効性について(解説:小林 英夫 氏)-291 (2014/12/18掲載) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の内科的治療の選択について(解説:小林 英夫 氏)-261 (2014/10/15掲載) 慢性呼吸器疾患増悪の入院症例に対する、入院中早期リハビリテーション導入についてのランダム化比較試験(解説:小林 英夫 氏)-228 (2014/07/30掲載) 非小細胞肺がんの予後は術前化学療法により改善するか(コメンテーター:小林 英夫 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(187)より- (2014/03/19掲載) 低線量CTによる検診は肺がん死を減少させうるか(コメンテーター:小林 英夫 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(121)より- (2013/08/06掲載) COPD治療薬による肺炎発症リスクの差があるだろうか?(コメンテーター:小林 英夫 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(106)より- (2013/06/12掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 小児がん、定期的な症状スクリーニングで苦痛な症状が改善/JAMA(2024/11/21) 米国民の幸福度、国内格差を人間開発指数で解析/Lancet(2024/11/21) エンパグリフロジン投与終了後もCKDの心・腎保護効果が持続、レガシー効果か?(解説:栗山哲氏)(2024/11/21) 心臓MRIによるLGEはLVEFより拡張型心筋症のリスクをより良く予測する(解説:佐田政隆氏)(2024/11/21) 肺動脈性肺高血圧症治療剤ユバンシ配合錠が発売/ヤンセン(2024/11/21) TN乳がんへのサシツズマブ ゴビテカン、販売開始/ギリアド(2024/11/21) ROS1陽性NSCLCへの新たな選択肢レポトレクチニブ、その特徴は?/BMS(2024/11/21) 低リスク肺塞栓症がん患者のVTE再発、リバーロキサバン18ヵ月vs. 6ヵ月(ONCO PE)/AHA2024(2024/11/21) 大腸がん検診、現時点では血液検査よりも大腸内視鏡検査が優れる(2024/11/21) うつ病に対するブレクスピプラゾール補助療法、安定後は継続または中止?(2024/11/21) [ あわせて読みたい ] Dr.たけしの本当にスゴい症候診断(2015/07/07) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【呼吸器編】(2015/04/07) Dr.長尾の症候から学ぶ呼吸器教室(2015/03/06) “簡単・確実”吸入指導 デバイス別ポイント(2013/12/05) 単独インタビュー COPDガイドライン改訂のポイントとその背景(2013/07/03) ドクター力丸の人工呼吸管理のオキテ(2013/01/08)