レボチロキシンの静注投与は不安定な脳死患者の心臓提供率を向上させるか?(解説:小野 稔 氏)-1774

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2024/01/12

本記事のコメンテーター

小野 稔( おの みのる ) 氏

東京大学医学部附属病院 心臓外科 教授

脳死による脳圧亢進が起こると、カテコラミンをはじめとしたさまざまなメディエータが放出されることが知られている。脳死後によく遭遇する不安定な血行動態や心機能の障害に甲状腺ホルモンを主体とした神経内分泌障害が寄与しているという理論があり、それを予防あるいは改善する目的で欧米では古くから経験的に脳死ドナーの前処置として甲状腺ホルモンが投与されてきた。補充療法の妥当性についてはいくつかの大規模な観察研究…

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