膵臓がんにおけるafliberceptの第III相試験を中止

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2009/09/28

 



サノフィ・アベンティス株式会社は17日、仏サノフィ・アベンティス社と米Regeneron社が、独立データモニタリング委員会(IDMC:Independent Data Monitoring Committee)の勧告に基づき、膵臓がんにおける第一選択薬としてのaflibercept(VEGF Trap)とゲムシタビンの併用をプラセボと比較評価する第III相試験(VANILLAスタディ)の中止を発表したと報告した。

予定されていた有効性に関する中間解析の一環として、独立データモニタリング委員会は、同スタディでゲムシタビンにafliberceptを追加しても、主要評価項目である全生存期間に関し、プラセボとゲムシタビンの併用と比較して統計的有意な改善は得られないと判断。Aflibercept併用群で報告された副作用の種類と頻度は、おおむね予測どおりだったという。

試験の終了に伴い、有効性と安全性の結果に関する詳細な解析が両社によって行われる予定。この結果は、今後の医学会で発表される。

なお、以下の3件の第III相試験は継続され、現時点でそれぞれ70%以上の登録が達成されている。


●VELOURスタディ:転移性結腸直腸がんの第二選択薬(フルオロウラシル・ロイコボリン・イ
リノテカン(FOLFIRI)との併用)

●VITALスタディ:非小細胞肺がんの第二選択薬(ドセタキセルとの併用)

●VENICEスタディ:ホルモン治療抵抗性転移性前立腺がんの第一選択薬(ドセタキセルおよび
プレドニゾンとの併用)

詳細はプレスリリースへ(PDF)
http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/059895E7-B551-4376-BAF8-391F4C12FC33.pdf