アステラス製薬は、12月4日、米国 メディベーション社と共同開発中の経口アンドロゲン受容体阻害剤エンザルタミドについて、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした第III相臨床試験(PROSPER 試験)の患者登録を開始したことを発表した。
試験概要を下記にまとめる。
P | Patient(患者) | 非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者 約1,500名 |
I | Intervention(介入) | 標準治療+エンザルタミド (160mgを1日1回投与) |
C | Comparison(比較対照) | 標準治療+プラセボ |
O | Outcome(転帰) | 無転移生存期間 |
なお、エンザルタミドは、ドセタキセル(日本商品名:タキソテール、ワンタキソテール)による治療歴を有する転移性去勢抵抗性前立腺がん、化学療法未治療の転移性去勢抵抗性前立腺がん患者における、それぞれの全生存期間の延長が認められている。
アステラス製薬は、国内では今年5月に「前立腺癌」の効能・効果で製造販売承認申請を行っている。
(ケアネット 藤原健次)