日本メドトロニック株式会社(本社:東京都港区、 代表取締役社長:島田隆)は、 2017年3月1日、 心房細動(AF)検出の診断機能を搭載したシングルチャンバの植込み型除細動器(以下ICD)「Visia AF MRI ICDシリーズ(ヴィジア エーエフ エムアールアイ アイシーディーシリーズ)」(以下「Visia AF」)の販売を開始した。
Visia AFは、 シングルチャンバのICDに心房細動検出の診断機能を搭載した製品である。 脳梗塞の主な原因の1つである心原性脳塞栓症のうち70%は心房細動が原因といわれており、 脳梗塞の発症予防は重要である。Visia AFでは、 従来のICDのシステムに心房細動検出のアルゴリズムを追加し、 従来製品からの除細動リードの構造を変更することなく長期の信頼性を維持しながら、 心房細動の把握を可能にした。 Visia AFの心房細動検出アルゴリズムは、 感度95.0%、 特異度99.6%で心房細動を検出することができると論文において報告されている。
Visia AFの特徴
・T波オーバーセンシングを回避できるなど、 不適切作動防止のための独自のアルゴリズムSmartShock(スマートショック)テクノロジー2.0を搭載。不適切作動の頻度を年間2.5%まで低減し、 高い精度で致死性不整脈を検出することを可能した。
・条件付きMRI対応テクノロジーSureScan(シュアスキャン)を採用している。 また、 MRI装置が1.5テスラおよび3テスラという条件下で、 全身のどの部位についても、 MRI撮像を可能とした。
・体の表面と同じように曲線を描き、 植込み部の圧迫を軽減する滑らかなデバイス形状PhysioCurve(フィジオカーブ)デザイン、 高い耐久性を実現したSprint Quattro(スプリント クアトロ)ICDリード(販売名:Sprint クアトロ MRI スクリューインリード)などで低侵襲性を実現している。
(ケアネット 細田 雅之)