措置入院後の統合失調症患者における再入院リスク要因 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/11/30 措置入院の統合失調症患者は、任意入院患者と比較し、再入院率が高いなど予後不良である可能性がある。これまであまり知られていなかった統合失調症措置入院患者における再入院のリスク因子について、台湾・Taoyuan Psychiatric CenterのYu-Yuan Hung氏らが、検討を行った。PLOS ONE誌2017年10月26日号の報告。 2008年7月から2013年6月までの統合失調症措置入院患者138例を対象に、3ヵ月および1年後の再入院について追跡を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・再入院率は、3ヵ月後で15.2%、1年後で33.3%であった。 ・1年後の再入院リスクと関連していた要因は、未婚状態(調整オッズ比[aOR]:6.28、95%CI:1.48~26.62)、過去の措置入院歴(aOR:4.08、95%CI:1.19~14.02)、長期の措置入院期間(aOR:1.04、95%CI:1.01~1.07)、短期の総入院期間(aOR:1.03、95%CI:1.01~1.05)であった。 ・3ヵ月後の再入院リスクと関連していた要因は、若年齢(aOR:1.10、95%CI:1.02~1.18)であった。 著者らは「医療従事者は、措置入院後の再入院を減らすためにも、これらのリスク因子を有する患者に注意を払う必要がある」としている。 ■関連記事 統合失調症患者の再入院、ベンゾジアゼピンの影響を検証:東医大 統合失調症の再入院、剤形の違いで差はあるのか 精神科再入院を減少させるには、雇用獲得がポイント (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Hung YY, et al. PLoS One. 2017 Oct 26;12:e0186768. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 冠動脈疾患へのPCI、FFRガイド下vs.IVUSガイド下/Lancet(2025/04/18) 症候性発作性AFのアブレーション、パルスフィールドvs.クライオバルーン/NEJM(2025/04/18) iPS細胞移植、パーキンソン病患者の脳内でドパミン産生を確認/京大(2025/04/18) カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起/日本糖尿病学会(2025/04/18) 非専門医による診療機会を考慮、成人先天性心疾患診療ガイドライン改訂/日本循環器学会(2025/04/18) 通院費増で遺伝子変異に関連した治験への参加率が低下、制度拡充が必要/国立がん研究センター(2025/04/18) 双極症における片頭痛と関連する臨床的特徴(2025/04/18) 臓器の生物学的老化の加速は疾患リスクに影響する(2025/04/18) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)