サルコペニアは肺がん患者の約半数に合併し、OSを短縮する/Chest

健康寿命を延ばすキーワードの1つとして注目されるようになったサルコペニア(骨格筋減少)だが、疾患予後との関連も注目されている。中国・四川大学のMing Yang氏らは、さまざまな報告がある肺がん患者の予後との関連について、コホート研究のメタ解析を行い、サルコペニアは、肺がん患者の約2人に1人と非常に多く認められること、小細胞肺がん(SCLC)患者および種々のStageの非小細胞肺がん(NSCLC)患者で全生存期間(OS)不良の重要な予測因子であることを明らかにした。Chest誌オンライン版2019年5月22日号の掲載報告。
研究グループは、肺がん患者におけるサルコペニアの予後に及ぼす影響を評価する目的で、MEDLINE、EmbaseおよびCochrane Central Register of Controlled Trialsを用い、2018年7月23日までに発表された後ろ向きまたは前向きコホート研究を特定し、システマティックレビューおよびメタ解析を行った。
個々の研究のバイアスリスクの評価には、Quality in Prognosis Study(QUIPS)を用いた。異質性および出版バイアスを調べ、サブグループ解析および感度解析を行った。
主な結果は以下のとおり。
・13件(計1,810例)の研究が解析に組み込まれた。
・サルコペニアの有病率は、NSCLC患者で43%、SCLC患者で52%であった。
・サルコペニアは、肺がん患者のOS不良と関連していた(HR:2.23、95%CI:1.68~2.94)。
・この関連は、NSCLC(HR:2.57、95%CI:1.79~3.68)およびSCLC(HR:1.59、95%CI:1.17~2.14)のいずれにおいても認められた。
・サルコペニアはNSCLCにおいて、StageI~II(HR:3.23、95%CI:1.68~6.23)およびStageIII~IV(HR:2.19、95%CI:1.14~4.24)における、OS不良の独立予測因子であった。
・しかしながら、サルコペニアはNSCLC患者の無病生存(DFS)の独立予測因子ではなかった(HR:1.28、95%CI:0.44~3.69)。
(ケアネット)
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