東京都でインフルエンザ流行開始、昨年比で3ヵ月早く

提供元:ケアネット

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公開日:2019/09/30

 

 東京都が9月26日付でまとめた、都内のインフルエンザ定点医療機関からの第38週(9月16~22日)の患者報告数が、流行開始の目安となる定点当たり報告数1.0を超えた。インフルエンザは、例年12月から3月にかけて流行しているが、昨年と比べても11週早い。今シーズンの異例ともいえる速さでの流行開始に、都は早めの注意と対策を呼び掛けている。

 都内419ヵ所のインフルエンザ定点医療機関から報告された第38週の患者報告数は、定点当たり1.06人。今シーズン(9月2日以降)において、都内の学校や社会福祉施設等で発生したインフルエンザと思われる集団感染事例は、22日までに55件報告されている。

 定点当たりの患者報告数が1.0人/週を超えた保健所は、都内31ヵ所中12ヵ所。報告数が多い順に、多摩小平(4.05人)、中央区(1.80人)、文京・渋谷区(1.57人)、杉並(1.53人)、世田谷(1.46人)、中野区(1.40人)、板橋区(1.38人)、江戸川(1.37人)、八王子市(1.33人)、北区(1.18人)、西多摩(1.14人)。

(ケアネット 鄭 優子)