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BKT阻害薬チラブルチニブ、中枢神経系原発リンパ腫に国内承認/小野薬品

小野薬品工業は、2020年3月25日、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬チラブルチニブ(商品名:ベレキシブル)について、「再発又は難治性の中枢神経系原発リンパ腫」の効能又は効果で国内製造販売承認を取得したと発表。
チラブルチニブ投与患者の全奏効率は52.9%
今回の承認は、再発または難治性の中枢神経系原発リンパ腫(PCNSL)患者44例を対象にチラブルチニブを 1 日 1 回、経口投与による有効性および安全性を評価する多施設共同非盲検非対照第I/II相試験(ONO-4059-02)の結果に基づいている。チラブルチニブ投与患者 17 例において、主要評価項目である全奏効率(中央判定による)は 52.9%(9/17例)であった。チラブルチニブ投与患者における主なGrade3/4の副作用は、好中球減少、白血球減少および高トリグリセリド血症で、各々11.8%(2/17 例)に認められた。B細胞受容体(BCR)シグナル伝達は、B細胞系リンパ球細胞の生存、活性化、増殖、成熟および分化に関する中心的役割を担っており、とくにB細胞性非ホジキンリンパ腫および慢性リンパ性白血病では、BCR シグナル伝達経路が恒常的に活性化していることが知られている。チラブルチニブはBCRの下流に位置するメディエーターであるBTKを阻害することから治療効果が期待される。
チラブルチニブが承認を受けた中枢神経系原発リンパ腫(PCNSL)は、初発時に病変が脳脊髄(眼を含む)に局在する悪性リンパ腫であり、日本におけるPCNSLの年間発症数は約980例と推定されている。
(ケアネット 細田 雅之)
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