新型コロナウイルス感染症流行に収束の目処が立たない中、患者の受診控えが続いている。国立がん研究センター中央病院は、オンラインでのセカンドオピニオン外来をスタートすることを発表した。2021年2月15日(月)13時より予約を開始する。
利用者としては、原則として、希少がんなど専門医が限られる種類のがん患者を想定し、細かく分類したうえでそれぞれの専門医が対応する。同院が民間会社と共同開発した検査画像の閲覧ができるオンライン診察システムサービスを用い、PC、スマホ、タブレット等を使って受診する。感染リスクを考えて受診を控えていた患者や、地方在住者に利用を促す。
(オンライン・セカンドオピニオンの対象患者)
【治療開始前】
・診断が正しいかどうか不安な方
・がん治療が妊娠や出産に与える影響や対応方法等について知りたい方
・主治医からの治療方針を確認したい方
・複数の選択肢があるために当院の見解を知りたい方
・主治医から診断や治療方針の決定が難しいと言われた方
【治療中】
・研究的な治療の相談(ゲノム検査結果を踏まえた治療など)
従来の対面でのセカンドオピニオンも引き続き行っており、「主治医から提示された治療が希望に合わず、当院で他の治療法がないかを知りたい」「転院を相談したい」という場合は対面を利用するよう推奨している。
患者本人からの相談を原則とし、家族からの相談は本人の同意書が必要。国外在住者の受診は不可となっている。完全予約制で時間は60分以内、料金は自費診療となり49,940円(税込、病理診断実施の場合は55,440円)。がん診療を中心に、オンラインでのセカンドオピニオンの開設は広がっており、がん研有明病院や亀田総合病院でも既に導入されている。
申し込み・詳細は下記より
オンライン・セカンドオピニオン/国立がん研究センター中央病院
(ケアネット 杉崎 真名)