米国インサイト・コーポレーション(以下、インサイト)は2021年3月23日、選択的線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)阻害薬ペミガチニブ(商品名:ペマジール)について、がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道がんの治療薬として、厚生労働省による国内製造販売承認を取得したと発表。
胆管がんは、肝内胆管がんと肝外胆管がんに分類され、診断時にはすでに進行期または末期であることが多く、概して予後も不良である。FGFR2融合遺伝子または遺伝子再構成は、肝内胆管がんにほぼ限定的に発生するもので国内でまれに認められる。
今回の承認は、FGFまたはFGFRを認め、治療歴を有する、局所進行または転移のある成人胆管がん患者を対象に、ペミガチニブの安全性と有効性を評価した非盲検多施設共同国際共同第II相FIGHT-202試験のデータに基づいたもの。
インサイトは、すでに米国でペマジールを自社販売しており、日本でも自社販売を開始する予定。
(ケアネット 細田 雅之)