厚生労働省は6月1日付で、「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する医療機関向け手引き(3.0版)」を公開した。今回の改版では、ファイザー社のワクチン接種対象者が「16歳以上」から「12歳以上」へ変更となったことや、や、5月21日に特例承認されたモデルナ社のコロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)「COVID-19ワクチンモデルナ筋注」についての記載などが追記された。
本改版の改訂内容は以下のとおり。
・ファイザー社のワクチンのドライアイスを用いた保管方法について削除
・ファイザー社のワクチンが2~8℃で1ヵ月保管可能になったことに伴う改訂
・ファイザー社のワクチンの対象者が12歳以上の者になったことに伴う改訂
・接種単価、超低温冷凍庫の適正使用、武田/モデルナ社のワクチン、基礎疾患を有する者の確認方法、電話や情報通信機器を用いた診療の活用、意思確認を行うことが難しい場合の対応、保冷バッグの取扱い、在宅療養患者等に係る対応、副反応疑い報告についての追記
・接種順位、新型コロナワクチンの各社情報、予診票の様式の更新
手引き(3.0版)のほか、最新の臨時接種実施要領や予診票などは、厚生労働省のホームページに掲載されている。
(ケアネット 鄭 優子)