抗CGRP抗体フレマネズマブの患者満足度調査

提供元:ケアネット

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公開日:2022/03/01

 

 米国・アルベルトアインシュタイン医科大学のDawn C. Buse氏らは、片頭痛に対する抗CGRP抗体フレマネズマブの長期的(52週間)な安全性および有効性を評価するために実施された延長試験を完了し、フォローアップ調査に同意した患者を対象に、フレマネズマブに対する満足度、好み、患者報告アウトカムの評価を行った。The Journal of Headache and Pain誌2020年9月4日号の報告。

 延長試験では、片頭痛患者1,842例がフレマネズマブ四半期ごと投与群または月1回投与群にランダム化された。積極的な治療完了後、患者の満足度、治療および投薬の好み、患者報告アウトカムの変化を調査票を用いて評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・延長試験を完了した患者557例中302例が調査に同意し、253例が調査を完了した。
・フレマネズマブの平均満足度は、6.1±1.4(非常に不満:1~非常に満足:7で評価)であった。
・多くの患者(175例、69.2%)は、フレマネズマブ月1回投与よりも、四半期ごと投与を好んでいた。
・抗てんかん薬を使用している患者(130例)のうち、91.5%がフレマネズマブを好んでいた。
・フレマネズマブ投与により、不安(74例、67.9%)、睡眠の質(143例、56.5%)、他者と過ごす時間の質(210例、83.0%)が改善したと報告された。

 著者らは「片頭痛患者に対するフレマネズマブ投与は、満足度が高く、多くの患者は四半期ごと投与を好んでいた。また、フレマネズマブは、これまでの予防薬よりも好まれていた」としている。

(鷹野 敦夫)