40代以上でもマンモグラフィ受診率は約半数-乳がんに関する2万人女性の意識調査

提供元:ケアネット

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公開日:2008/11/07

 



NTTレゾナント株式会社と株式会社三菱総合研究所が行った「第4回乳がんに関する2万人女性の意識調査」(有効回答者数は30代を中心に27,402名)によると、乳がん検診未経験者の割合は4年間で12.4%減少しているものの、厚生労働省の指針の対象である40代以上のマンモグラフィ受診率は約半数にとどまることがわかった。


また、「乳がんは自分で発見できる病気である」ということを認識していると答えている割合は68.5%に上昇、「自己検診」を行っているという回答も4年間で13.3%増加した。実際に「自身が乳がん経験者である」と回答した0.8%のうち、「自己検診で乳がんが分かった」と答えた女性は、55.8%に及ぶ。

しかし、まだ自己検診を実施したことがないが「自己検診」という言葉を知っている回答者でも、実際に自己検診がどのようなものか詳しく知らない女性が約72.0%も存在する。

乳がんが、「日本人女性の20人に1人以上がかかる」「30~64歳の女性がん患者の死亡原因のトップである」という事実は、今回の調査結果でも約2割しか認識されていない。「乳がんの発症は30代から急激に増える」ことを知っているという回答は52.3%、また「マンモグラフィだと、しこりとして触れないごく早期の乳がんを発見できる」ことを知っているという回答は73.8%だった。しかし、30代以上の女性が乳がん検診を受けない理由の1位は、「現在しこりや症状に異常が見られないから」であり、自分も罹患する可能性があるという自覚の低さや、「特に異常を感じなければ大丈夫」という誤った認識が高いという実態が引き続き存在する。

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http://research.goo.ne.jp/database/data/000881/index.html