クレストールが心血管イベント発症リスクを大幅に減少する ~JUPITER試験結果より~

提供元:ケアネット

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公開日:2008/11/13

 



塩野義製薬とアストラゼネカは11月10日、アメリカ・ニューオーリンズで開催されている2008年米国心臓協会(American Heart Association)学術集会でJUPITER(ジュピター)試験が9日、Late Breaking Clinical Trials Sessionにて発表されたことを伝えた。

JUPITER試験は、LDL-Cは正常か低値であるものの炎症マーカーとして知られている高感度CRPが高値の、心血管疾患リスクを有する男女を対象にクレストール(ロスバスタチン)の1次予防効果を検討したもの。

クレストール20mg/日投与群ではプラセボ投与群に比べて、わずか1.9年(中央値)という短い試験期間で、一次エンドポイントの心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中、血行再建術施行、入院を要する不安定狭心症および心血管死の複合リスク)の発症が44%(p<0.001)という大幅な減少を示したという。

この試験結果は、スタチンの大規模アウトカム試験としては過去最大の減少効果だという。

また、JUPITER試験の結果はThe New England Journal of Medicineにも掲載されている。

詳細はプレスリリースへ(PDF)
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/081110.pdf