ACE阻害薬とARBの併用療法は心血管疾患発症抑制においてもはや有用でない-ARB史上最大規模の試験「ONTARGET試験」は何をもたらしたか(1)- 4日、先頃、発表されたONTARGET試験の発表を受けて、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、アステラス製薬株式会社は、ARBテルミサルタン(販売名:ミカルディス)が心血管疾患のハイリスク患者に対して、既に心血管疾患の発症抑制効果が確立しているACE阻害薬ラミプリルと同等の効果を有することを発表し、同日、檜垣實男氏(愛媛大学大学院 病態情報内科学 教授)はその意義についてプレスセミナーにおいて講演した。ここではその内容を基にONTARGET試験に関していくつかの観点からレビューする。
iPodなどのデジタル音楽プレーヤーは心臓ペースメーカーに影響するのか iPodをはじめとするデジタル音楽プレーヤーの心臓ペースメーカーへの影響が指摘されていたが、その影響はないとの研究が「Heart Rhythm」4月号に発表された。
レビトラの高脂血症併発ED患者への効果 バイエル ヘルスケア社は、第23回欧州泌尿器科学会年会(EAU2008)において、レビトラ(塩酸バルデナフィル)が脂質代謝障害を有するED(勃起不全)患者に対する治療として有効であることが報告されたと発表した。
湧永製薬、肥満遺伝子検査キット発売 湧永製薬は肥満に関連する遺伝子検査キットを発売した。遺伝子解析に基づき「りんご型」「洋なし型」「バナナ型」「標準型」の肥満体質タイプを判定し、遺伝子タイプに合った食事や運動のアドバイスを実施する。
がん性疼痛の緩和の普及に向けてコンソーシアムを設立 4月2日、塩野義、ヤンセンファーマ、テルモ、帝国製薬の4社は、がんで起きる痛みの緩和治療を普及するため、「がん性疼痛緩和推進コンソーシアム」を設立したと発表した。
アクトス、2型糖尿病患者における冠動脈血管内プラークの進展を抑制 武田薬品工業は、シカゴで開催されている第57回米国心臓病学会(ACC: American College of Cardiology Annual Scientific Session 2008)において、アクトス(塩酸ピオグリタゾン)が2型糖尿病患者を対象としたPERISCOPE試験の結果、冠動脈プラーク体積を減少し、冠動脈の動脈硬化進展を抑制することが明らかになったと発表した。
PCI後のスタチン投与は、糖尿病例で、高い心血管イベント抑制率を示す 冠動脈インターベンション(PCI)後のスタチン投与が、心血管イベントの発症に与える影響を、糖尿病例と非糖尿病例のそれぞれに対し検討した試験の結果が、日本循環器学会総会・学術集会のLate Breakingにおいて発表された。発表者は、小島淳氏(熊本大学循環器病態学)。
アトルバスタチンとピタバスタチンに、日本人のACS例におけるプラーク退縮作用が確認される(日本循環器学会) 3月28日、注目を集めていたJAPAN-ACSの結果が、木村剛氏(京都大学循環器内科学)により日本循環器学会総会・学術集会Late Breakingにおいて、発表された。JAPAN-ACSは、急性冠症候群(ACS)307例を対象にアトルバスタチン20mg(154例)、または、ピタバスタチン4mg群(153例)に無作為割付し、8~12ヵ月間の投与後、プラーク容積の変化を比較検討した試験である。
クレーマーに仮処分、患者の妨害行為を禁じる 埼玉県春日部市立病院に入院中の患者家族が医師や看護師などに対して威嚇行為や誹謗中傷を繰り返したとして、同市が医療妨害禁止を求めていた仮処分申請に対して、さいたま地裁越谷支部がこの申請を認めたことがわかった。
高インスリン血性低血糖症治療薬「アログリセムカプセル」や「アクテムラ」関節リウマチの効能追加などを承認 3月25日、薬事・食品衛生審議会薬事分科会は高インスリン血性低血糖症治療薬「アログリセムカプセル」などの新薬11成分を承認した。
第6回日本臨床腫瘍学会学術集会プレスセミナー 2008年3月20、21日に福岡国際会議場において開催された「第6回日本臨床腫瘍学会学術集会」に先立ち、19日にプレスセミナーが開催された。そのなかで、「承認相次ぐ分子標的治療薬-世界標準を見据えて-」についてレポートする。
32歳が「体の曲がり角」!太りやすく、痩せにくくなる? 30代・40代のビジネスパーソン1,268名を対象に行った生活習慣に関するインターネット調査によると、太りやすくなった、痩せにくくなったという「体の曲がり角」を感じた平均年齢は32.4歳だった。しかし、実際に「体の曲がり角」を感じても、4割が食事の量を減らす、又は活動量を増やすことをせず、生活習慣を変えなかったと回答していたという。
子宮頸がん予防ワクチンCervarix、6年以上の長期にわたり、予防効果を示す グラクソ・スミスクラインは、子宮頸がん予防ワクチンCervarixが、現在報告されている中では最長のほぼ6年半にわたり、子宮頸がん発症の原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)のうち、最も検出頻度の高い4つのタイプの感染を顕著に予防することが新しいデータで明らかになったと発表した。
米国FDA、小児用3種混合ワクチンDAPTACELの5回目接種分を承認 サノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門であるサノフィパスツールは、ジフテリア、破傷風、百日咳の予防を目的とした4~6歳の小児に対するDAPTACELワクチン(ジフテリア、破傷風トキソイド、無細胞型百日咳沈降精製ワクチン)の5回目接種が、米国医薬品食品局により承認されたと発表した。
「フェマーラ」、タモキシフェン治療終了後、数年の無治療期間を経て投与を開始しても乳がん再発リスクの減少に有効 ノバルティスは、タモキシフェンによる治療終了後、1年から最長7年後であっても「フェマーラ」(レトロゾール)による治療を開始することで、乳がん再発リスクの減少が期待できるという新たな解析結果が「ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー」誌に掲載されたと発表した。