様々な診断ツールがある現代、心音なんて時代遅れ?そんなことはありません!
手軽に繰り返し使える心音は、いち早く変化を捉えて次の検査や治療につなげられる有用な検査手技。このDVDでは系統的に学習する機会が減ってしまった心音聴取のエッセンスを、水野篤氏が熱くわかりやすく解説します。水野流のコツは、心音を「うたう」こと。基本のキ、Ⅰ音Ⅱ音の同定から、過剰心音や心雑音まで聴きとれる耳を育てます。
vol.1 心臓の解剖生理と心音の関係
系統的に学習する機会が減ってしまった心音聴取。難しいと思われがちですが、解剖学と生理学を心音に生かすつもりで確認すると、明解に、シンプルに理解できます。
第1回は、必須知識である心臓の解剖生理と心音の関係を解説。原理を理解すると格段に聴きとりやすくなるんです。さぁ、始めましょう!
vol.2 I音・II音を同定する
心音聴取の手がかりはI音とII音。これらを確実に同定することが、過剰心音や心雑音を聴きとる土台になります。
連続する心臓の拍動を聴き、どれがI音かII音か、リズムをつかむためのコツをDr水野が伝授します。
Dr水野と一緒にうたって、I音・II音を体で覚えてください!
vol.3 III音・IV音を聴きとる
I音とII音が同定できたら、次は過剰心音です。ここでも役に立つのが心臓の解剖と生理。III音とIV音が生理学的に示す意味をまず確認しましょう。
聴きとりにくいといわれるIII音、IV音の特徴を押さえ、うたいかたをレクチャー。
誰でも知っているおとっさん・おっかさんmethodも、Dr水野とうたえばこんなに使えるんだと耳からウロコが落ちるでしょう!
vol.4 収縮期雑音を聴き分ける
まず収縮期雑音の有無をどう確かめるか、その方法を学びます。そして収縮期雑音で必ず聴き分けなければいけないのが狭窄と閉鎖不全の違い。
この違いを区別できるだけでほぼ疾患を特定できてしまいます。両者の違いとその聴き分け方をDr.水野が徹底レクチャー!
vol.5 わずかな拡張期雑音を拾う
断言します。拡張期雑音は圧倒的に聴こえにくいです!しかし拡張期雑音はほとんどが異常。そのかすかな音を拾って異常を発見するのが医師の醍醐味です。
どうやってそのわずかな違いに気づくか、循環器の身体診察に情熱を傾けるDr水野が独自のメソッドを伝授します。
vol.6 心音がとくに役立つ疾患、臨床場面
様々な診断ツールがある現代、心音の使いどころは診断だけではありません。気軽に繰り返し取れる身体徴候は、臨床経過を追うのに最適のツールでもあります。
機械弁や大動脈弁狭窄症など心音が診断に役立つ場面、また臨床経過を追うべき肺塞栓症や心筋梗塞など、本当に臨床で心音を使うべき疾患と、聴こえる音をお教えします。
vol.7 聴診手技の勘所
最終回は実際の聴診手技のポイントをレクチャー。基本を押さえて正しく心音を聴けるようになりましょう!