アポ蛋白C3は動脈硬化性疾患の新たな治療標的か?(解説:山下 静也 氏)-229

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2014/07/31

本記事のコメンテーター

山下 静也( やました しずや ) 氏

りんくう総合医療センター/日本動脈硬化学会

大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学・総合地域医療学寄附講座 教授

J-CLEAR評議員

APOC3は血清アポリポ蛋白(アポ)C3をコードする遺伝子であり、アポC3はトリグリセライド(TG)リッチリポ蛋白、とくに動脈硬化惹起性の強いレムナントリポ蛋白の蛋白成分の1つである。カイロミクロン、VLDLなどのTGリッチリポ蛋白のTGが、リポ蛋白リパーゼ(LPL)の働きで分解され、遊離脂肪酸を放出してレムナントリポ蛋白となる過程で、アポC3はLPLによる加水分解を阻害することにより血清TGレベルを上昇させる

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