後ろ向きコホート研究による薬剤間の効果の差の比較は疑問ですね(解説:後藤 信哉 氏)-1510

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2022/04/04

本記事のコメンテーター

後藤 信哉( ごとう しんや ) 氏

東海大学医学部内科学系循環器内科学 教授

J-CLEAR理事

筆者は全症例をカバーする大規模な臨床データベースの構築に価値があると考える(日本の保健医療データベースも経済データでなく臨床データベースとして使用するのがよい)。本研究は米国の公的保険Medicareと2つの私的保険のデータベースである。抗凝固薬を90日以上処方されていた静脈血栓症6万4,642例のデータベースには価値がある。単純に6万4,642例を記述する研究であれば、「90日以上抗凝固薬を服用している静脈血栓症のリス…

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J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。
本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。