アロマシンを使用するIES試験の長期フォローアップでも生存ベネフィット維持

提供元:ケアネット

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公開日:2009/10/01

 

 ファイザー株式会社は29日、独ファイザー社が「インターグループ・エキセメスタン・スタディ(IES試験)」の長期データを発表したことを報告した。

 エストロゲン受容体陽性/不明の閉経後早期乳がん患者におけるインターグループ・エキセメスタン・スタディ(IES試験)91ヵ月フォローアップにより、タモキシフェン5年間継続治療に比し、タモキシフェン2~3年治療後アロマシンへのスイッチ療法が無病生存ベネフィットを有意に改善することが証明されたという。

 長期データによると、タモキシフェンを2年から3年使用してからアロマシン(一般名:エキセメスタン錠)にスイッチした女性では、タモキシフェンによる5年間治療の満了まで継続した女性に比べ、無病生存(DFS)中イベントのリスクが18%有意に低下した(HR=0.82; 95% CI: 0.73-0.92; P=0.0009)。さらに、IESが示したところによると、ER+/不明群において、アロマシンによって全生存(OS)が延長したという。また、死亡リスクも14%下がった(HR=0.86; 95% CI: 0.75-0.99; P=0.04)。これらの結果が示すのは、治療ベネフィットが長期的フォローアップ中も維持されているということで、これらの結果は、独ベルリンで開催されたECCO15とESMO34の合同会議で発表された。

詳細はプレスリリースへ
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2009/2009_09_29.html