8月31日、ギリアド・サイエンシズ社は同社が製造販売するレムデシビル(商品名:ベクルリー点滴静注液/点滴静注用)の添付文書の一部記載を自主改訂した。改訂箇所は「重要な基本的注意」「相互作用」「副作用」の3つ。
改訂の詳細は以下のとおり。
●重要な基本的注意
これまでの「Infusion Reaction」にかかる注意喚起を、「Infusion Reaction、アナフィラキシーを含む過敏症」へ変更し、後段にこれらの発現を回避できる可能性のある方法として、本剤の緩徐な投与を考慮することについて注意喚起を追加した。
●相互作用
本剤とヒドロキシクロロキン硫酸塩(商品名:プラケニル、国内においてSARS-CoV-2 による感染症に対して未承認)及びクロロキン(国内未承認)との相互作用について「レムデシビルの抗ウイルス活性が低下する可能性がある」と注意喚起を追加した。
●副作用
重大な副作用の事象名を、「Infusion Reaction」から「過敏症(Infusion Reaction、アナフィラキシーを含む)」へ変更し、これらの徴候及び症状について追加及び変更した(低血圧、
嘔気、嘔吐、発汗、
振戦等があらわれることがある。→ 低血圧、
血圧上昇、頻脈、徐脈、低酸素症、発熱、呼吸困難、喘鳴、血管性浮腫、発疹、悪心、嘔吐、発汗、
悪寒等があらわれることがある)。
(ケアネット 土井 舞子)