ニボルマブ+イピリムマブ+2サイクル化学療法のNSCLC1次治療、アジア人でも有用(CheckMate9LA)

提供元:ケアネット

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公開日:2022/03/11

 

 非小細胞肺がん(NSCLC)1次治療、ニボルマブ+イピリムマブ+2サイクル化学療法の無作為化第III相CheckMate9LA試験の日本人含むアジア人サブセット解析の結果がInternational Journal of Clinical Oncology誌に発表された。アジア人患者においても全集団と同様に、同レジメンの有用性が示されている。

CheckMate9LA試験ではアジア人患者においても全集団と同様に有用性を示した

[CheckMate9LA試験]

・対象:未治療のStage IVまたは再発NSCLC患者(PS 0~1)
・試験群:ニボルマブ360mg 3週ごと+イピリムマブ1mg 6週ごと+組織型別化学療法(シスプラチン/カルボプラチン+ペメトレキセド+ペメトレキセド維持療法またはカルボプラチン+パクリタキセル)3週ごと2サイクル(NIVO+IPI+Chemo群)
・対照群:組織型別化学療法 3週ごと4サイクル(Chemo群)
・評価項目:
[主要評価項目]全生存期間(OS)
[副次評価項目]盲検下独立中央画像判定機関(BICR)評価の無増悪生存期間(PFS)、BICR評価の全奏効率(ORR)、PD-L1発現別抗腫瘍効果

 CheckMate9LA試験の主な結果は以下のとおり。

・アジア人患者の割り付けは、NIVO+IPI+Chemo群28例、Chemo群30例であった。
・追跡期間は12.7ヵ月であった。
・OS中央値は、NIVO+IPI+Chemo群では未到達、Chemo群13.3ヵ月であった(HR:0.47、95%CI:0.24〜0.92)。
・ORRはニNIVO+IPI+Chemo群では57%、Chemo群では23%であった
・Grade3/4の有害事象はNIVO+IPI+Chemo群の57%、Chemo群の50%で発現した。

 CheckMate9LA試験でニボルマブ+イピリムマブ+化学療法レジメンはアジア人患者においても全集団と同様に有用性を示した。筆者は、ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法レジメンはアジア人サブセットにおいても有効性を改善し、安全性についても管理可能であり、アジア人の進行NSCLC患者の1次治療への使用を支持するものだと述べている。

(ケアネット 細田 雅之)