7月22日、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第8.0版」を公開し、全国の自治体や関係機関に通知を行った。
今版の主な改訂点は以下の通り。
第8版の主な改訂点
【1 病原体・疫学】
・(1)病原体、(3)国内発生状況、(4)海外発生状況の情報を更新
【2 臨床像】
・(1)臨床像を更新(とくにオミクロン株の知見、インフルエンザとの鑑別を更新)
・(2)重症化リスク因子、(3)胸部画像所見、(4)合併症を更新
・(5)小児例の特徴で小児の重症度、小児における家庭内感染率について更新
・(5)小児例の特徴で「小児における死亡例」を追加
・(6)妊婦例の特徴を更新
【3 症例定義・診断・届出】
・(1)症例定義を更新
・(4)届出を更新
【4 重症度分類とマネジメント】
・(1)重症度分類、(2)軽症、(3)中等症II 呼吸不全あり、(4)重症の中のECMO、血液浄化療法、血栓症対策、図を更新
・「高齢者における療養のあり方について」を追加
・「医療提供体制と自宅療養について」を参考から追加
【5 薬物療法】
・(1)抗ウイルス薬のモルヌピラビルを更新
・(2)中和抗体薬のソトロビマブ、カシリビマブ/イムデビマブを更新
・(4)妊婦に対する薬物療法で「禁忌」を追加
・(参考)の「日本国内で開発中の薬剤」を更新
【6 院内感染対策】
・序文、換気を(2)環境整備に統合し更新
・(4)患者寝具類の洗濯を更新
・(7)職員の健康管理を更新
・(8)妊婦および新生児への対応を更新
・【参考】感染予防策を実施する期間の表を追加
【7 退院基準・解除基準】
・(1)退院基準を更新
(ケアネット 稲川 進)