NSCLC1次治療、sintilimab+anlotinibの有用性(SUNRISE)/ESMO2022

提供元:ケアネット

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公開日:2022/10/05

 

 転移のある非小細胞肺がん(NSCLC)に対する1次療法として、抗PD-1抗体薬sintilimabとマルチチロシンキナーゼ阻害薬anlotinibとの併用療法はプラチナ化学療法に比べて奏効率(ORR)や無増悪生存期間(PFS)を改善する可能性が示された。オープンラベル多施設共同無作為化第II相試験として実施されたSUNRISE試験の中間解析の結果として、中国上海交通大学のBaohui Han氏が、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2022)で報告した。

・対象: 未治療のドライバー変異陰性StageIV NSCLC患者
・試験群:sintilimab 200mg(day1)+anlotinib 10mg(day1~14)3週ごと(43例)
・対照群:プラチナダブレット化学療法3週ごと4~6サイクル(46例)
・評価項目:
[主要評価項目]ORR
[副次評価項目]奏効期間(DoR)、PFS、全生存期間(OS)、安全性

 主な結果は以下のとおり。

・カットオフ時(2022年7月15日)の追跡期間中央値は13.1ヵ月であった。
・ORRは試験群50%、対照群32.6%であった。
・DoR中央値は、試験群16.3ヵ月、対照群6.2ヵ月であった。
・PFS中央値は、試験群10.8ヵ月、対照群で5.7ヵ月であり、試験群は対照群に対して有意な改善を示していた(ハザード比:0.42、95%信頼区間:0.25〜0.74、p=0.002)。
・Grade3/4の治療関連有害事象は、試験群で11.6%、対照群で43.5%に発現した。
・試験群で発現頻度が多かった有害事象は甲状腺機能低下症、低ナトリウム血症、AST上昇で、試験中止は2例、有害事象で死亡は1例であった。

 以上の結果を受け、Han氏は「今回の事前に計画された中間解析から、未治療のNSCLCの1次治療として、sintilimabとanlotinibの併用療法は有用な選択肢となる可能性がある」とまとめた。

(ケアネット)

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