外側への体幹傾斜歩行で内側型膝OA患者への関節負荷が減少

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のJudit Takacs氏らは、内側型変形性膝関節症(膝OA)の高齢者において、内側コンパートメントにかかる荷重を減少するため、体幹を外側に傾ける歩行について検討を行った。
外側への体幹傾斜歩行で内側型膝OA患者への関節負荷が減少
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のJudit Takacs氏らは、内側型変形性膝関節症(膝OA)の高齢者において、内側コンパートメントにかかる荷重を減少するため、体幹を外側に傾ける歩行について検討を行った。
母乳育児はとくに男子で7~8歳時の肥満を防ぐ~日本全国4万人の前向き研究
国立成育医療研究センター 成育社会医学研究部では、日本の全国的な前向きコホート研究における4万人以上のデータから、母乳栄養が小児期後期での過体重や肥満に及ぼす効果を調査した。その結果、母乳栄養は部分的もしくは短期間であっても、とくに男児において、小児期後期における過体重や肥満の潜在的予防効果があることが示唆された。Obesity誌オンライン版2014年3月4日号に掲載。
注射治療で二重顎を解消、いよいよ現実味
ドイツ・シャリテ大学病院のB. Rzany氏らは、363例を対象とした第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果、新たに開発したATX-101の注入治療が、顎の下の不要な脂肪(SMF)解消に有効であり忍容性も良好であったことを報告した。
セロトニン症候群の発現メカニズムが判明
米国フロリダ・アトランティック大学のRui Tao氏らは、モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOIs)と選択的セロトニン(5-HT)再取り込み阻害薬(SSRIs)併用時に惹起されるセロトニン症候群のメカニズムを明らかにするため、ラットにクロルギリンおよびパロキセチンを投与して検討を行った。その結果、5-HTの通常の10倍以上の過剰分泌がセロトニン症候群の発現に関連し、セロトニン症候群の重症度はMAOIによるシナプス後性回路の薬理学的変化に起因する可能性を示唆した。Neuropsychopharmacology誌オンライン版2014年2月28日号の掲載報告。
日本発!MRIはパーキンソン病患者の黒質体積損失を検出できる──メタ解析の結果──
パーキンソン病患者において、黒質体積の損失を知るためには、MRIのT1強調画像で得られる体積測定が最も感度の高い方法であることが、徳島大学大学院の佐光 亘氏らによって明らかとなった。Journal of Parkinson's disease誌オンライン版2月27日号掲載の報告。
治療抵抗性うつ病に対し抗精神病薬をどう使う
治療抵抗性の大うつ病性障害(MDD)患者に対して非定型抗精神病薬による増強療法を行う場合、どのような投与パターンが適切なのだろうか。韓国・カトリック大学校のChi-Un Pae氏らは、MDDに対する増強療法におけるアリピプラゾールの投与パターンについて、過去の使用経験をもとに検討を行った。International clinical psychopharmacology誌2014年3月号の報告。 2009年1月1日から2012年3月31までの間に抗うつ薬とともにアリピプラゾールの増強療法を施行したMDD患者276例を対象に、電子カルテや臨床データをレビューした。
脳SPECTで判明、脳が引き起こす慢性腰痛
近年、腰痛患者では局所脳血流の異常がみられることや、慢性腰痛は脳の可塑的な病態生理学的変化と関連していることが示唆されている。
糖尿病患者の低アディポネクチン、心血管疾患リスクに影響なし:メタ解析
糖尿病患者におけるアディポネクチン濃度と心血管疾患リスクとの関連についてのメタ解析が発表され、両者に関連が認められないことが明らかになった。韓国の報告。
iPS研究の可能性、治療開発マップetc.~日本泌尿器科学会総会のハイライト
来月4月24日より4日間、第102回日本泌尿器科学会総会(JUA)が開催されるにあたって、今月10日にプレスセミナーが開催され、学会長の筧 善行氏より企画の概要および見どころが紹介された。
統合失調症と双極性障害の違い、脳内の炎症/ストレスに派生
統合失調症と双極性障害は、発症の前兆や生物学的側面にいくつかの共通した特徴を有している。また先行研究において、両疾患を有する患者の脳において、神経免疫とストレスのシグナル経路に異常が認められることが確認されている。しかし、これまで両者の関連性については明らかにされていなかった。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のS G Fillman氏らは、脳内のストレス反応により生じた変質と神経免疫/炎症状態が疾患を特徴づけていると仮定し検証を行った。Translational Psychiatry誌2014年2月25日号の掲載報告。
COPD増悪入院患者の約半数で無呼吸症候群
COPD増悪入院患者では、一般集団や安定期COPD患者と比べて、睡眠時無呼吸症候群(OSA)の有病率が高いことが、チェコ共和国・St. Anne's大学病院のPavel Turcani氏らによる検討の結果、明らかにされた。COPDとOSAの併存は、オーバーラップ症候群として広く認識されている。しかし、安定期COPD患者のOSA有病率に関するエビデンスは限定的なものしかなく、COPD増悪入院患者のOSA有病率のデータはなかった。Biomedical Papers of the Medical Faculty of the University Palacky誌オンライン版2014年2月25日号の掲載報告。
やはり血糖低下までは難しい?電話指導の効果
プラクティスナース(特定看護師)による2型糖尿病患者への毎月の電話指導が、糖尿病治療や心理社会的転帰の改善につながるかどうかを検討した結果から、有意なHbA1c値の改善は認められないことが明らかになった。
日循学術集会、見どころはココ!
日本循環器学会学術集会の開催に先立ち、学会から「学術集会の見どころ」が永井良三会長(自治医科大学)および平田恭信事務局長(東京逓信病院)から発表された。
震災と精神症状、求められる「レジリエンス」の改善
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の生存者は、仮設住宅への避難を余儀なくされた。活水女子大学の久木原 博子氏らは、避難住民の心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病の有病率や健康状態とレジリエンス(回復力)に関して、社会・人口統計学的要因を調査した。Psychiatry and clinical neurosciences誌オンライン版2014年1月21日号の報告。
バルプロ酸の増毛効果を確認、AGA治療の選択肢に?
韓国・ソウル大学校医科大学のSeong Jin Jo氏らは無作為化二重盲検プラセボ対照試験を行い、バルプロ酸の局所投与(スプレータイプ)の有意な増毛効果を確認し、男性型脱毛症(AGA)の選択肢となりうることを報告した。
胃切除後の減量の予測因子は、男女で異なる
肥満手術患者の体重減少をもたらす予測因子は男女で差があることが明らかになった。男性では、高齢、糖尿病歴なし。女性では、非雇用、不安/うつの併存が影響する可能性がある。
統合失調症の陰性症状軽減へ新たな選択肢となりうるか
最近発症の統合失調症または統合失調感情障害で、とくに気分安定薬を併用していないい患者において、神経ステロイドのプレグネノロンを追加投与することで陰性症状の重症度が軽減することが、イスラエル・Sha'ar Menashe Mental Health CenterのMichael S. Ritsner氏らによる二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果、示された。最近発症の統合失調症または統合失調感情障害の治療は、抗精神病薬への反応が不十分なことが多いが、今回の結果について著者は、「さらなる検討の根拠となるものだ」と述べている。Psychiatry and Clinical Neurosciences誌オンライン版2014年2月18日号の掲載報告。
難治性うつ病に対する効果的な治療は何か
大うつ病性障害(MDD)成人患者は、大半が薬物療法では寛解に至らず、また半数近くが複数の薬物療法に対して抵抗性、非持続性を示す。カナダ・トロント大学のRoger S. McIntyre氏らは、MDDでの難治性うつ病(TRD)について効果を有する治療法についてレビューを行った。本レビューは、TRDの効果的な治療を検証することで、その定義づけ、エビデンスおよびアルゴリズムアプローチを見直すことを目的としたもの。その結果、MDDの病因の多様性が、多様なTRD治療アプローチを要していることを明らかにした。Journal of Affective Disorders誌2014年3月号の掲載報告。
ビタミンC、Eの摂り過ぎは、むしろ変形性膝関節症リスクを増大
先行研究により、ビタミンCとビタミンEは変形性膝関節症(膝OA)の発症を抑制することが示唆されていた。しかし、米国・カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のRamani Krishna Chaganti氏らが多施設共同変形性関節症研究(Multicenter Osteoarthritis Study:MOST)の参加者を対象にコホート内ケースコントロール研究を行った結果、ビタミンCおよびビタミンEの血中濃度高値は膝OAの発症を抑制しないどころか発症リスクの増加と関連していたことを報告した。
低体温が重症敗血症に及ぼす影響とは
重症敗血症患者では、低体温が死亡率や臓器不全の割合を高めることがわかった。東北大学の久志本氏による報告。