腎細胞がんに対するエベロリムスの術後療法は無再発生存期間を改善する可能性(EVEREST)/ASCO2022
腎細胞がん(RCC)の術後療法としてのmTOR阻害薬のエベロリムスは無再発生存期間(RFS)を改善する可能性があることが、米国臨床腫瘍学会年次総会(2022 ASCO Annual Meeting)において米国・Oregon Health & Science UniversityのChristopher W. Ryan氏から発表された。米国で行われた無作為化比較の第III相試験であるEVEREST試験(SWOG S0931)の最終解析結果である。
・対象:腎部分または完全切除術を施行されたRCC症例1,545例
登録症例のリスクカテゴリーは
([中高リスク]pT1bではGrade3~4でN0、pT2では全GradeでN0、pT3aではGrade1~2でN0と定義、[超高リスク]pT3aではGrade3~4でN0、pT3b-c/T4では全GradeでN0、N+の場合は全pTで全Gradeと定義)
・試験群:エベロリムス10mg/日連日投与54週 (Evero群:775例)
・対照群:プラセボ連日投与54週 (Pla群:770例)
・評価項目:
[主要評価項目] RFS
[副次的評価項目] 全生存期間(OS)、安全性など