植込み型除細動器(ICD)EllipseがMRI対応 セント・ジュード・メディカル

提供元:ケアネット

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公開日:2016/02/05

 

 セント・ジュード・メディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ウィリアム・フィリップス)は、植込み型除細動器(ICD)EllipseのMRI対応の医療機器製造販売承認を取得、本年3月よりMRI対応ICDとして日本で上市すると発表した。

 Ellipseは、致命的な不整脈の治療をより確実に行うよう設計されており、同社ICDの中で最小かつ最新型のICD。本デバイスにはDynamicTxアルゴリズムが使用されており、システムの一部に電気的短絡が生じても出来る限り確実に除細動治療を行えるよう、除細動極性を自動で変更し治療を継続する。Ellipse ICDはまた、個々の患者に合わせて除細動閾値の低減を図ることができるDeFT Responseテクノロジーを搭載し、デバイス本体とリードとの摩耗を低減するコーティングも施されている。このコーティングにより、デバイス本体とリード間の摩擦を著しく軽減し、リード不全の最たる原因である絶縁被覆の損傷を減少させる可能性のあることが試験で証明されている。

 Ellipseは、遠隔モニタリングによる患者管理を目的としたMerlin.net患者ケアネットワーク(PCN)に対応している。この遠隔モニタリングシステムによりデバイスによる治療の実施、治療後の状態を的確に把握できるとともに、心房細動関連事象の早期発見と心不全関連に伴う入院期間の減少に貢献することが期待される。

セント・ジュード・メディカルのプレスリリース(PDF)はこちら

(ケアネット 細田 雅之)