公園や緑地が少ないとうつ病になりやすいのか 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/07/25 公園や緑地が精神衛生上、有益な効果をもたらすとのエビデンスが増加しているが、ほとんどの研究において、特定または小さな地域に限定されている。韓国・ソウル大学のKyoung-Bok Min氏らは、公園や緑地が成人のうつ病や自殺の指標リスクと関連しているかを調査した。International journal of public health誌2017年7月号の報告。 韓国地域社会健康調査2009年のデータを用いた(16万9,029人)。各行政地区の公園や緑地の量を決定するため、居住地区コードを用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・公園と緑地面積の中央値は、1人当たり19.73m2であった。 ・公園と緑地面積の最も広い地域(第1四分位群)に住む成人と比較して、最も狭い地域(第4四分位群)に住む成人は、すべての潜在変数を調整したのち、うつ病と自殺の指標リスクが16~27%高かった。 ・適度な身体活動を行っていない人は、中等度の身体活動を行っている人と比較し、自己報告のうつ病および自殺念慮の割合が高かった。 著者らは「公園や緑地とうつ病や自殺指標との関連が確認された。さらに、適度な身体活動は、うつ病や自殺指標リスクを低下させることに貢献する可能性がある」としている。 ■関連記事 少し歩くだけでもうつ病は予防できる お酒はうつ病リスク増加にも関連 たった2つの質問で、うつ病スクリーニングが可能 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Min KB, et al. Int J Public Health. 2017;62:647-656. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] レナカパビル筋注、年1回でHIV予防の可能性/Lancet(2025/03/24) 2050年、世界の成人の半分が過体重と肥満に/Lancet(2025/03/24) 緑茶の認知機能予防効果、アジアと欧州で違いあり(2025/03/24) 再発/難治性多発性骨髄腫に対するテクリスタマブを発売/J&J(2025/03/24) 進行食道がんへのニボルマブ+イピリムマブ、ニボルマブ+化学療法の日本人長期追跡データ(CheckMate 648)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/24) 胸腺がんにおけるアテゾリズマブ+化学療法の有効性と安全性(MARBLE):多施設共同単群第II相試験/Lancet Oncol(2025/03/24) レブリキズマブ、日本人アトピー患者におけるリアルワールドでの有効性・安全性(2025/03/24) お酒をやめるとLDL-Cが上昇?~日本人6万人のデータ(2025/03/24) NVAFによる脳卒中リスクを低減、Amulet左心耳閉鎖システム発売/アボット(2025/03/24) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)