アレルギー性鼻炎に、初の経皮製剤発売

提供元:ケアネット

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公開日:2018/05/02

 

 久光製薬株式会社は、2018年4月24日、アレルギー性鼻炎を効能・効果とする、エメダスチンフマル酸塩(商品名:アレサガテープ4mg/8mg)を発売した。

 本剤は、第2世代抗ヒスタミン薬で、TDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて開発された、全身性のテープ剤である。

 アレルギー性鼻炎は、鼻粘膜のI型アレルギー性疾患で、原則として、発作性・反復性のくしゃみ、水様性の鼻漏、鼻閉を3主徴とする。季節性の場合は花粉症と呼ばれ、若年から老年まで、患者数の多い疾患である。本剤は、経皮吸収型製剤であり、1日1回で24時間効果が持続し、また、嚥下困難な患者にも安全に投与できることなどから、服薬アドヒアランスの向上が期待される。

 本剤は、通常、成人には4mgを胸部、上腕部、背部または腹部のいずれかに貼付し、24時間おきに貼り替える。症状に応じて、1回8mgに増量可能。薬価は、4mgが67.5円/枚、8mgが93.1円/枚。副作用として眠気があるので、使用中には自動車の運転など、危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分な注意が指示されている。

■参考
久光製薬株式会社 プレスリリース

(ケアネット 堀間 莉穂)