アテゾリズマブ、小細胞肺がんに国内承認/中外製薬

提供元:ケアネット

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公開日:2019/08/29

 

 中外製薬株式会社は、2019年08月22日、PD-L1ヒト化モノクローナル抗体アテゾリズマブ(商品名:テセントリク)に関し、「進展型小細胞肺がん」に対する適応拡大について厚生労働省より承認を取得したと発表。

 今回の承認は、国際共同第I/III相臨床試験(IMpower133試験)の成績に基づくもの。IMpower133試験では、アテゾリズマブと化学療法(カルボプラチンおよびエトポシド)の併用は、ITT解析集団において、化学療法単独に比べ主要評価項目である全生存期間の延長を示すとともに(OS中央値:12.3ヵ月 vs.10.3ヵ月、HR:0.70、95%CI:0.54~0.91、p=0.0069)、同じく主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の延長を示した(PFS中央値:5.2ヵ月 vs.4.3ヵ月、HR:0.77、95%CI:0.62~0.96、p=0.017)。アテゾリズマブと化学療法の併用療法による安全性プロファイルは、これまで各薬剤で認められている安全性プロファイルと一致しており、本併用療法で新たな安全性のシグナルは確認されなかった。