アルツハイマー病治療の新時代、新規治療薬の承認でどう変わるか
これまでのアルツハイマー病の治療では、症状重視の治療が何十年もの間、行われてきた。米国・アラバマ大学のDavid S. Geldmacher氏は、アルツハイマー病の対症療法の根底となるエビデンスおよび疾患進行を遅らせる可能性のあるアミロイド低下療法に関する新たなデータをレビューした。Continuum(Minneapolis, Minn)誌2024年12月1日号の報告。
主な内容は以下のとおり。
・2021年から、アミロイド低下モノクローナル抗体療法が臨床使用されるようになった。
・2023年7月、米国食品医薬品局(FDA)より完全な承認を獲得した最初の薬剤としてレカネマブが承認された。
・2024年7月には、ドナネマブも承認された。
・これらの薬剤は、脳からアミロイドプラークを除去し、臨床的な疾患進行を遅らせるが、脳浮腫または滲出液貯留および脳出血を伴うアミロイド関連画像異常といわれる重大な有害事象を来す可能性がある。