アベマシクリブによるILD、実臨床でのリスク因子は?/昭和大
日本の進行乳がん患者を対象とした、アベマシクリブ関連間質性肺疾患(ILD)の実臨床におけるリスク因子などを調査した研究により、アベマシクリブ関連ILDの発現率は5.0%、死亡率は0.7%であり、リスク因子としてECOG PS≧2と間質性肺炎の既往歴が特定されたことを、昭和大学の中山 紗由香氏らが明らかにした。Breast Cancer誌オンライン版2024年11月18日掲載の報告。
2018年11月30日~2019年12月31日に国内77施設でアベマシクリブによる治療を開始した進行乳がん患者1,189例のカルテのデータを用いて、ネステッドケースコントロール研究を実施した。多変量Cox回帰分析でアベマシクリブ関連ILDの独立したリスク因子を特定した。なお、本研究の中間報告として、アベマシクリブ関連ILDの発現率と好発時期が2021年の第29回日本乳癌学会学術総会で報告されている。