とうとうCONSENSUS試験が古典になる日が来るのか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-966 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2018/12/04 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 絹川 弘一郎( きぬがわ こういちろう ) 氏 富山大学大学院医学薬学研究部内科学第二(第二内科) 教授 J-CLEAR推薦コメンテーター 今年のAHAは豊作であった。Late breakingでDECLARE試験の発表があり、そしてsacubitril/バルサルタン(ARNi:アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)の新たなエビデンスがこのPIONEER-HF試験1)で加わった。2014年にARNiがACE阻害薬とのRCT(PARADIGM-HF試験)2)でHFrEFの予後を改善することが示されたのは衝撃であり、1987年CONSENSUS試験3)以来王座を死守してきたACE阻害薬の牙城が崩れたかに思えた。しかし、FDAの認… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら 1)Velazquez EJ, et al. N Engl J Med. 2018 Nov 11. [Epub ahead of print] 2)McMurray JJ, et al. N Engl J Med. 2014;371:993-1004. 3)CONSENSUS Trial Study Group. N Engl J Med. 1987;316:1429-1435. 4)Tsutsui H, et al. J Cardiol. 2017;70:225-231. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 絹川 弘一郎先生の他のコメント HFpEFに2番目のエビデンスが登場―非ステロイド系MRAの時代が来るのか?(解説:絹川弘一郎氏) (2024/09/26掲載) LVADにおいても抗血栓療法の常識を疑う時代(解説:絹川弘一郎氏) (2023/12/19掲載) サクビトリル・バルサルタン:ステージBにエビデンスが出なかったけど、日本だけはステージAから使えてしまう矛盾(解説:絹川弘一郎氏) (2021/12/09掲載) 蟻の一穴が全身の代謝と機能不全を改善するとは(SGLT2阻害薬とHFrEFの話)(解説:絹川弘一郎氏)-1322 (2020/11/30掲載) HFrEF患者の死亡率はこの20年で半分になった!(解説:絹川弘一郎氏)-1242 (2020/06/10掲載) ダパグリフロジンはHFrEF治療薬で決定だが、いまだメカニズムはわからない(解説:絹川弘一郎氏)-1241 (2020/06/09掲載) sacubitril-バルサルタンでも崩せなかったHFpEFの堅い牙城(解説:絹川弘一郎氏)-1126 (2019/10/29掲載) またも敗北した急性心不全治療薬―血管拡張薬に未来はないのか(解説:絹川弘一郎氏)-1124 (2019/10/28掲載) SGLT2阻害薬は糖尿病薬から心不全治療薬に進化した(解説:絹川弘一郎氏)-1125 (2019/10/28掲載) リバースリモデリングした拡張型心筋症の薬物治療は中止できるのか?(解説:絹川弘一郎氏)-969 (2018/12/06掲載) HFpEFの治療はいまだ闇の中(解説:絹川弘一郎氏)-958 (2018/11/22掲載) MitraClipはfunctional MRのイベント抑制しない? する?→する!(解説:絹川弘一郎氏)-921 (2018/09/28掲載) 善玉ナトリウム利尿ペプチドは急性心不全には効かない?(解説:絹川 弘一郎 氏)-671 (2017/04/24掲載) 低心機能合併の開心術に予防的強心薬投与がイベントを減らすか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-670 (2017/04/21掲載) ミオシンアクティベータは予後を改善する初の経口強心薬たりうるか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-628 (2016/12/28掲載) 完全磁気浮上型HeartMate IIIは第4世代のLVADとなるか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-617 (2016/11/28掲載) 糖尿病治療薬が心不全治療薬となりうるのか? 瓢箪から駒が出続けるのか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-579 (2016/08/18掲載) 心不全に合併する「うつ」に抗うつ薬SSRIは効くのか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-571 (2016/07/26掲載) 心房内左右シャント作成デバイスはHFrEFの血行動態改善に有効か?(解説:絹川 弘一郎 氏)-518 (2016/04/26掲載) SERVE-HF試験:心不全治療にASVは有害か?(解説:絹川 弘一郎 氏)-433 (2015/10/19掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 前糖尿病の肥満へのチルゼパチド、糖尿病発症リスク93%減/NEJM(2024/11/22) 生後2年間のデジタル介入で肥満リスク低下/JAMA(2024/11/22) BRCA1/2病的バリアント保持者における乳がん後の二次原発がんリスク/JCO(2024/11/22) 家庭内のインフル予防、手指衛生やマスクは効果ある?~メタ解析(2024/11/22) 統合失調症患者に対する抗精神病薬の投与経路変更の影響は〜メタ解析(2024/11/22) 「週末戦士」でも脳の健康に利点あり(2024/11/22) 減量薬のアクセス拡大が年4万人以上の米国人の命を救う可能性(2024/11/22) 抗てんかん薬の早期処方が認知症リスクの低さと関連(2024/11/22) [ あわせて読みたい ] Dr.小松のとことん病歴ゼミ (2018/09/07) 長門流 総合内科専門医試験MUST!2018 Vol.3(2018/08/07) 今、注目のエビデンス(2018/07/02) 抗凝固薬特集まとめインデックス(2018/07/01) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.2(2018/04/07) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.1(2018/04/07) 志水太郎の診断戦略エッセンス (2018/03/07) Dr.林の笑劇的救急問答13<下巻>(2018/02/07)