HFpEFの治療はいまだ闇の中(解説:絹川 弘一郎 氏)-958 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2018/11/22 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 絹川 弘一郎( きぬがわ こういちろう ) 氏 富山大学大学院医学薬学研究部内科学第二(第二内科) 教授 J-CLEAR推薦コメンテーター オリジナルのニュース HFpEF患者への亜硝酸薬吸入、運動能への効果は?/JAMA(2018/11/20掲載) LVEFの保たれた心不全、HFpEFにはEF低下例とは異なり、生命予後をはじめとした予後を改善する薬剤が知られていない。高齢者に多いHFpEFであるゆえ、とくに長生きしなくても再入院を予防できればいいのでは、または運動耐容能が保たれればいいのでは、などとも考えられてきており、エンドポイントも工夫してさまざまな臨床研究が行われているが、いまだ解決の糸口が見えない。このINDIE-HFpEF試験1)は亜硝酸ナトリウムを吸入させ… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら 1)Borlaug BA, et al. JAMA. 2018;320:1764-1773. 2)Redfield MM, et al. N Engl J Med. 2015;373:2314-2324. 3)Pieske B, et al. Eur Heart J. 2017;38:1119-1127. 4)Hoendermis ES, et al. Eur Heart J. 2015;36:2565-2573. 5)Solomon SD, et al. Circ Heart Fail. 2018;11:e004962. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 絹川 弘一郎先生の他のコメント HFpEFに2番目のエビデンスが登場―非ステロイド系MRAの時代が来るのか?(解説:絹川弘一郎氏) (2024/09/26掲載) LVADにおいても抗血栓療法の常識を疑う時代(解説:絹川弘一郎氏) (2023/12/19掲載) サクビトリル・バルサルタン:ステージBにエビデンスが出なかったけど、日本だけはステージAから使えてしまう矛盾(解説:絹川弘一郎氏) (2021/12/09掲載) 蟻の一穴が全身の代謝と機能不全を改善するとは(SGLT2阻害薬とHFrEFの話)(解説:絹川弘一郎氏)-1322 (2020/11/30掲載) HFrEF患者の死亡率はこの20年で半分になった!(解説:絹川弘一郎氏)-1242 (2020/06/10掲載) ダパグリフロジンはHFrEF治療薬で決定だが、いまだメカニズムはわからない(解説:絹川弘一郎氏)-1241 (2020/06/09掲載) sacubitril-バルサルタンでも崩せなかったHFpEFの堅い牙城(解説:絹川弘一郎氏)-1126 (2019/10/29掲載) またも敗北した急性心不全治療薬―血管拡張薬に未来はないのか(解説:絹川弘一郎氏)-1124 (2019/10/28掲載) SGLT2阻害薬は糖尿病薬から心不全治療薬に進化した(解説:絹川弘一郎氏)-1125 (2019/10/28掲載) リバースリモデリングした拡張型心筋症の薬物治療は中止できるのか?(解説:絹川弘一郎氏)-969 (2018/12/06掲載) とうとうCONSENSUS試験が古典になる日が来るのか?(解説:絹川弘一郎氏)-966 (2018/12/04掲載) MitraClipはfunctional MRのイベント抑制しない? する?→する!(解説:絹川弘一郎氏)-921 (2018/09/28掲載) 善玉ナトリウム利尿ペプチドは急性心不全には効かない?(解説:絹川 弘一郎 氏)-671 (2017/04/24掲載) 低心機能合併の開心術に予防的強心薬投与がイベントを減らすか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-670 (2017/04/21掲載) ミオシンアクティベータは予後を改善する初の経口強心薬たりうるか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-628 (2016/12/28掲載) 完全磁気浮上型HeartMate IIIは第4世代のLVADとなるか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-617 (2016/11/28掲載) 糖尿病治療薬が心不全治療薬となりうるのか? 瓢箪から駒が出続けるのか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-579 (2016/08/18掲載) 心不全に合併する「うつ」に抗うつ薬SSRIは効くのか?(解説:絹川 弘一郎 氏)-571 (2016/07/26掲載) 心房内左右シャント作成デバイスはHFrEFの血行動態改善に有効か?(解説:絹川 弘一郎 氏)-518 (2016/04/26掲載) SERVE-HF試験:心不全治療にASVは有害か?(解説:絹川 弘一郎 氏)-433 (2015/10/19掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 前糖尿病の肥満へのチルゼパチド、糖尿病発症リスク93%減/NEJM(2024/11/22) 生後2年間のデジタル介入で肥満リスク低下/JAMA(2024/11/22) BRCA1/2病的バリアント保持者における乳がん後の二次原発がんリスク/JCO(2024/11/22) 家庭内のインフル予防、手指衛生やマスクは効果ある?~メタ解析(2024/11/22) 統合失調症患者に対する抗精神病薬の投与経路変更の影響は〜メタ解析(2024/11/22) 「週末戦士」でも脳の健康に利点あり(2024/11/22) 減量薬のアクセス拡大が年4万人以上の米国人の命を救う可能性(2024/11/22) 抗てんかん薬の早期処方が認知症リスクの低さと関連(2024/11/22) [ あわせて読みたい ] 肩腰膝の痛みをとる Dr.究のあなたもできるトリガーポイント注射 (2018/11/15) Dr.岡の感染症プラチナレクチャー 市中感染症編(上下巻2枚組)(2018/10/15) Dr.岡の感染症プラチナレクチャー 市中感染症編(下巻)(2018/10/15) Dr.岡の感染症プラチナレクチャー 市中感染症編(上巻) (2018/10/15) あなたは医学論文を「読める」か?【Dr.倉原の“俺の本棚”】第10回(2018/10/12) 何もかも前代未聞な本【Dr.倉原の“俺の本棚”】第9回(2018/09/14) Dr.小松のとことん病歴ゼミ (2018/09/07) 買わないほうが“御法度”な医学書【Dr.倉原の“俺の本棚”】第8回(2018/08/15) 長門流 総合内科専門医試験MUST!2018 Vol.3(2018/08/07) 長門流 総合内科専門医試験MUST!2018 Vol.2(2018/08/07)