バイアスドリガンド(biased ligand)orforglipronは2型糖尿病・肥満症治療のgame changerになり得るか?(解説:住谷 哲 氏)-1708 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2023/08/09 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 住谷 哲( すみたに さとる ) 氏 社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科 主任部長 J-CLEAR評議員 オリジナルのニュース 1日1回の経口orforglipron、肥満成人の体重減少に有効/NEJM(2023/07/06掲載) GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病患者に対する血糖降下作用、体重減少作用および臓器保護作用が明らかにされている。さらに肥満症治療薬としてセマグルチド(ウゴービ)が製造承認されて現在薬価収載待ちの状況である。GLP-1受容体作動薬は有用な薬剤であるが注射薬のバリアはなかなか手ごわく、必要な患者に導入できないことが少なくない。そこで登場したのが経口セマグルチド(リベルサス)であったが、早朝空腹時に120ml以下の水… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら 1)Frias JP, et al. Lancet. 2023 Jun 23. [Epub ahead of print] 2)Kawai T, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2020;117:29959-29967. 3)MEDCHEM NEWS No.4 NOVEMBER 2014. p16-21 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 住谷 哲先生の他のコメント リラグルチドは小児肥満の治療薬として有効である(解説:住谷哲氏) (2024/11/06掲載) SGLT2阻害薬は認知症の発症をも予防できるのか?(解説:住谷哲氏) (2024/10/04掲載) チルゼパチドの体重減少作用は東アジア人においても認められた(解説:住谷哲氏) (2024/07/23掲載) メトホルミンに追加すべき薬剤はSGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬それともSU薬?(解説:住谷哲氏) (2024/07/01掲載) 2型糖尿病患者に対する肥満外科手術bariatric surgeryの長期有効性が示された(解説:住谷哲氏) (2024/04/12掲載) GLP-1受容体作動薬の投与には適切な患者をSELECTするのが肝要だろう(解説:住谷哲氏) (2024/02/02掲載) teplizumabの登場で1型糖尿病治療は新たなステージへ(解説:住谷哲氏) (2024/01/11掲載) Hybrid closed loop(HCL)療法は1型糖尿病合併妊娠においても有効である(解説:住谷哲氏) (2023/12/21掲載) 肥満2型糖尿病患者に強化インスリン療法は必要か?(解説:住谷哲氏) (2023/12/01掲載) 2型糖尿病治療薬としてのGIP/GLP-1/グルカゴン受容体作動薬retatrutide(解説:住谷哲氏) (2023/09/12掲載) 経口セマグルチド(リベルサス)の最大投与量は50mgで決着か?(解説:住谷哲氏) (2023/08/31掲載) 妊娠糖尿病への早期治療介入は時期尚早か(解説:住谷哲氏) (2023/06/22掲載) triple agonist LY3437943はdual agonist チルゼパチドを凌駕する薬剤となりうるか?(解説:住谷哲氏) (2023/02/08掲載) アラーム付き間歇スキャンCGM vs. SMBG-試合前から勝負あり?(解説:住谷哲氏) (2023/01/10掲載) 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