インフルエンザ検出2倍以上に(厚生労働省)

提供元:ケアネット

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公開日:2014/02/04

 厚生労働省は1月31日、2014年第4週(2014年1月20日~1月26日)インフルエンザの発生状況を公表した。AH3亜型(A香港型)が最も多く検出されている。なお、昨シーズンは報告が少なかったAH1pdm09が次いで多く、とくに直近の5 週間(2013 年第52 週~2014 年第4 週)ではAH1pdm09 の検出割合が最も多いという。

 発表内容は以下の通り。

 2013/2014 年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は2013 年第43 週以降増加が続いている。2014 年第4 週の定点当たり報告数は24.81(患者報告数122,618)となり、前週の報告数(定点当たり報告数11.78)よりも大きく増加した。都道府県別では沖縄県(54.12)、大分県(39.62)、宮崎県(37.86)、佐賀県(34.79)、埼玉県(33.69)、長崎県(32.47)、福岡県(32.19)、神奈川県(31.52)、滋賀県(31.32)、千葉県(30.08)の順となっており、第4 週も全47都道府県で増加がみられた。

 全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは146 箇所(33 都府県)、注意報レベルを超えている保健所地域は317箇所(46 都道府県)と共に増加した。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1 週間に受診した患者数を推計すると約132万人(95%信頼区間:121~144 万人)となり、5~9 歳が約29 万人、0~4 歳が約18 万人、10~14 歳、30 代がそれぞれ約17 万人、40 代が約14 万人、20 代が約12 万人、50 代が約8 万人、15~19 歳が約7 万人、60 代が約6 万人、70歳以上が約4 万人の順となっている。また、2013 年第36 週以降これまでの累積の推計受診者数は約275 万人となった。

 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は807 例であり、第3 週(519 例)より増加した。全47 都道府県から報告があり、年齢別では0 歳(75 例)、1~9 歳(232 例)、10 代(45 例)、20 代(17 例)、30 代(25 例)、40 代(22例)、50 代(37 例)、60 代(76 例)、70 代(118 例)、80 歳以上(160 例)であった。

 2013 年第36 週以降これまでの国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、AH3 亜型(A 香港型)の割合が最も多く、次いでAH1pdm09、B 型の順で検出されている一方で、直近の5 週間(2013 年第52 週~2014 年第4 週)ではAH1pdm09 の検出割合が最も多く、次いでB 型、AH3 亜型(A 香港型)の順となっている。

(ケアネット 細田雅之)