ペムブロリズマブはMSI-High(MSI-H)進行がんに対して抗腫瘍活性を示し、わが国でも2018年12月に承認されている。大腸がん以外の既治療のMSI-H進行がんに対するペムブロリズマブの第II相KEYNOTE-158試験の結果が発表された。Journal of Clinical Oncology誌2019年11月4日号掲載の報告。
対象:大腸がん以外の既治療のMSI-H進行がん
介入:ペムブロリズマブ200mg/日3週ごと、病勢進行あるいは忍容できない有害事象などで投与中止となるまで投与(最長2年間)
評価項目:独立中央放射線画像判定委員会評価による全奏効率(ORR)
主な結果は以下のとおり。
・27がん種(主として子宮内膜、胃、胆道、膵臓がん)、233例が登録された。
・追跡期間中央値は13.4ヵ月であった。
・ORRは34.3%(95%信頼区間:28.3~40.8)であった。
・無増悪生存期間中央値は4.1ヵ月であった。
・全生存期間中央値は23.5ヵ月であった。
・全Gradeの治療関連有害事象は64.8%、Grade3以上は14.6%に認められた。毒性プロファイルは既存の報告と同様であった。
(ケアネット 細田 雅之)