眼科の海外論文・最新ニュースアーカイブ|page:31

特発性頭蓋内圧亢進症、アセタゾラミド投与のエビデンス/JAMA

 軽度視力低下を有する特発性頭蓋内圧亢進症(IIH)患者への、減量目的の減塩食療法+アセタゾラミド(商品名:ダイアモックス)治療は、減塩減量食単独療法と比較して、わずかだが視野の改善に結びついたことが示された。米国・アイオワ大学のMichael Wall氏らNORDIC Idiopathic Intracranial Hypertension研究グループが、165例を対象とした多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果、報告した。IIHは主に妊娠可能年齢の肥満女性にみられる。治療薬として一般にアセタゾラミドが用いられているが、使用の根拠を裏付ける情報は十分とは言えなかった。JAMA誌2014年4月23・30日号掲載の報告より。

経口フルオロキノロンは網膜剥離リスクを増大するのか?/JAMA

 経口フルオロキノロン系抗菌薬の服用は、網膜剥離のリスクを増大しないことが、大規模コホート試験で示された。デンマーク・Statens Serum InstitutのBjorn Pasternak氏らが住民ベースの約516万人を対象にしたコホート試験の結果、明らかにした。近年、眼科疾患患者を対象とした研究において、経口フルオロキノロン服用と網膜剥離との強い関連が報告されていた。JAMA誌2013年11月27日号掲載の報告より。

加齢黄斑変性、2つのVEGF阻害薬の効果は同等/Lancet

 滲出型加齢黄斑変性の治療において、ラニビズマブ(商品名:ルセンティス)とベバシズマブ(同:アバスチン、わが国では加齢黄斑変性に対しては未承認)の効果に差はないことが、IVAN試験の2年間の追跡結果により示された。英国・クイーンズ大学ベルファストのUsha Chakravarthy氏らが、Lancet誌オンライン版2013年7月19日号で報告した。本症の治療ではラニビズマブが標準とされるが、ベバシズマブも同等の効果を持つ可能性が示唆されている。ベバシズマブは医療コストの面で優れるが、安全性に課題が残るとされている。