14年間追跡でもEVARの生存率に優位性なし(解説:中澤 達 氏)-1082 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2019/07/25 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 中澤 達( なかざわ たつ ) 氏 社会福祉法人 聖母会 聖母病院 院長 J-CLEAR評議員 オリジナルのニュース 腹部大動脈瘤の長期転帰、開腹手術vs.血管内治療/NEJM(2019/06/07掲載) OVER試験の最長14年間追跡で腹部大動脈瘤に対する待機的血管内治療は、従来の開腹手術と比較して周術期死亡率を低下させるが、4年以降の生存には差がないことが示された。EVAR-1試験、DREAM試験の長期追跡でも同様の結果であり、新しい知見は得られなかった。破裂性腹部大動脈瘤に対する臨床的効果および費用対効果の無作為化試験「IMPROVE試験」でもほぼ同様で、3年では、EVAR群の死亡が開腹手術群よりも有意に少なかった。しか… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら EVAR-1試験 Patel R, et al. Lancet. 2016;388:2366-2374. DREAM試験 van Schaik TG, et al. J Vasc Surg. 2017;66:1379-1389. IMPROVE試験 IMPROVE Trial Investigators. BMJ. 2017;359:j4859. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 中澤 達先生の他のコメント 虚血性下肢症状がPADの歩行運動療法には必要(解説:中澤達氏)-1389 (2021/05/13掲載) 重症患者の薬物療法に間欠的空気圧迫法併用はVTE予防メリットなし(解説:中澤達氏)-1022 (2019/04/03掲載) 英国女性で腹部大動脈瘤(AAA)スクリーニングは無駄(解説:中澤達氏)-918 (2018/09/24掲載) 末梢静脈カテーテル留置は世界中で毎年20億回も行われている(解説:中澤達氏)-911 (2018/09/13掲載) “ウエアラブル活動モニターは有用か?”は仮説検証されていない(解説:中澤達氏)-899 (2018/08/14掲載) 腹部大動脈瘤スクリーニングは無益、では健診が有効な疾患は何か?(解説:中澤達氏)-894 (2018/07/30掲載) 新薬と旧薬の絶妙な組み合わせにより費用対効果を高める ~医療技術評価(HTA)の観点から(解説:中澤達氏)-866 (2018/06/07掲載) 下肢静脈瘤患者の深部静脈血栓症予防は必須か?(解説:中澤達氏)-861 (2018/05/31掲載) PAD患者の跛行症状にGM-CSF製剤を皮下注しますか?(解説:中澤達氏)-804 (2018/01/26掲載) 深部静脈血栓症、カテーテル血栓溶解療法併用の効果(解説:中澤達氏)-802 (2018/01/24掲載) 破裂性腹部大動脈瘤の血管内治療は死亡率・コストでも有利/「IMPROVE試験」3年評価(解説:中澤達氏)-782 (2017/12/15掲載) 複合血管スクリーニングで死亡リスク7%低下:VIVA試験(解説:中澤達氏)-747 (2017/10/18掲載) EVAR 1試験:腹部大動脈瘤ステントグラフトの有用性はまだ証明されない?(解説:中澤 達 氏)-616 (2016/11/25掲載) OCTAVIA試験:深部静脈血栓症後のストッキング圧迫療法は1年か、2年か?(解説:中澤 達 氏)-559 (2016/07/04掲載) 監視下運動療法と血管内治療の併用が効果的(解説:中澤 達 氏)-472 (2016/01/22掲載) 腹部大動脈瘤に対する血管内治療の長期成績は改善(解説:中澤 達 氏)-471 (2016/01/18掲載) 急性静脈血栓塞栓症(VTE)の治療戦略―4万5,000症例メタ解析(解説:中澤 達 氏)-267 (2014/10/29掲載) 術後患者の生存率は看護師の人数と学歴で改善できる(コメンテーター:中澤 達 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(189)より- (2014/03/31掲載) 破裂性腹部大動脈瘤に対する開腹手術 vs. 血管内修復術(コメンテーター:中澤 達 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(172)より- (2014/02/12掲載) 消化管手術の創合併症発症率は真皮縫合とステープラーで同等である(コメンテーター:中澤 達 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(156)より- (2013/12/04掲載) 中心静脈カテーテルの末梢静脈挿入は静脈血栓症のリスクとなるか?(コメンテーター:中澤 達 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(109)より- (2013/07/04掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(72)〕 腹部大動脈瘤の瘤径に応じた適切なサーベイランス間隔は? (2013/03/26掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 重症βサラセミアへのbeti-cel、89%が輸血非依存性を達成/Lancet(2024/11/25) 手術目的の入院患者の有害事象、多くは予防可能/BMJ(2024/11/25) 境界性パーソナリティ障害に非定型抗精神病薬は有効なのか〜メタ解析(2024/11/25) 非肥満2型糖尿病患者の心血管障害へのSGLT2阻害薬の効果は/京大(2024/11/25) EGFR陽性NSCLC、CRT後のオシメルチニブは日本人でも良好(LAURA)/日本肺癌学会(2024/11/25) 1日わずか5分の身体活動の追加が血圧低下に効果的(2024/11/25) 便秘は心臓病のリスクを高める?(2024/11/25) [ あわせて読みたい ] Dr.たけしの本当にスゴい高齢者身体診察(2019/05/15) Dr.林の笑劇的救急問答14<上巻>(2019/03/15) 志水太郎の診断戦略ケーススタディ(2019/02/15) Dr.小松のとことん病歴ゼミ (2018/09/07) 長門流 総合内科専門医試験MUST!2018 Vol.3(2018/08/07) 今、注目のエビデンス(2018/07/02) 抗凝固薬特集まとめインデックス(2018/07/01) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.2(2018/04/07)