デュルバルマブ、切除不能StageIII非小細胞肺がんに国内承認/アストラゼネカ 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/07/04 アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム)は2018年7月2日、「切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法」を効能・効果としたデュルバルマブ(商品名:イミフィンジ)の国内における製造販売承認を取得したことを発表。 切除不能なStage IIIの非小細胞肺がんは、同時化学放射線療法(CRT)による根治を治療目的としながらも、患者の89%はCRT後に病勢が進行、転移しており、5年生存率は15%と報告されている。本承認は第III相PACIFIC試験の無増悪生存期間(PFS)データに基づいている。 また、米国AstraZeneca社のプレスリリースによれば、2018年5月に発表された全生存期間(OS)の中間解析では、プラセボ投与群との比較でデュルバルマブ投与群において、臨床的に意味のある延長を伴う統計学的に有意な結果が示されたとのこと。この結果は今後の学会で発表される予定である。 アストラゼネカはまた、「保険外併用療養費制度」のもと、本剤の無償提供を実施する。無償提供は、適正使用の観点より、本剤開発治験実施医療機関等の限定された医療機関において、承認された効能・効果、用法・用量に従ってのみ使用すること、無償提供期間中に弊社が実施する市販直後調査に準じた活動を含む適正使用推進等の各種安全対策にご協力することを条件に実施する。提供は製造販売承認取得日以降に開始し、薬価収載前日に終了する。 ■関連記事 durvalumab、切除不能StageIII NSCLCのOSを有意に改善(PACIFIC) durvalumab維持療法、Stage III肺がんのPFSを有意に改善(PACIFIC)/ESMO2017 (ケアネット 細田 雅之) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 前立腺がんの生検、マイクロ超音波ガイド下vs.MRI/超音波融合ガイド下/JAMA(2025/04/09) レンチウイルス抗CD20/抗CD19 CAR-T細胞、再発・難治性マントル細胞リンパ腫で全奏効率100%(第I/II相試験)/JCO(2025/04/09) 「胃癌治療ガイドライン」改訂のポイント~外科治療編~/日本胃癌学会(2025/04/09) ドパミンD2受容体ブロックが初発統合失調症患者の長期転機に及ぼす影響(2025/04/09) 白斑患者はがんリスクが高いのか?(2025/04/09) 医師の喫煙率、男女・診療科で差/日医(2025/04/09) 働き方改革スタートから1年、「変化を感じる」は35%/ウォルターズ・クルワー調査(2025/04/09) 食物繊維の摂取による肥満リスク低下、男性でより顕著?(2025/04/09) [ あわせて読みたい ] 消化器がん特集(2018/06/21) 肺がん治療、患者と医療者の“スキマ”とは? 第15回【肺がんインタビュー】(2018/05/09) Dr.長尾の胸部X線クイズ 初級編 (2018/05/07) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.3(2018/04/07) 志水太郎の診断戦略エッセンス (2018/03/07) 私が出合ったマジヤバイ胸部画像読本【Dr.倉原の“俺の本棚”】第2回(2018/02/13) Dr.林の笑劇的救急問答13<下巻>(2018/02/07) Dr.大山のがんレク!すべての医療者に捧ぐがん種別薬物療法講義(下巻)(2018/02/07) Dr.林の笑劇的救急問答13<上巻>(2017/10/07) 国立国際医療研究センター総合診療科presents 内科インテンシブレビュー2017 (2枚組)(2017/09/07)