医療の特定領域では、チームワークを強化しエラーを減少させるヒューマンファクターに関する訓練が定期的に行われているが、眼科では確立されていない。英国・Moorfields Eye HospitalのGeorge M. Saleh氏らは、眼外科チームのための没入型ヒューマンファクターシミュレーション訓練を考案・検討し検証試験を行った。評価ツールとして、麻酔科医用ノンテクニカルスキル(ANTS)および外科医用ノンテクニカルスキル(NOTSS)が使用でき、重大な安全性に関するイベントが減少できることを示した。著者は、「眼科学のヒューマンファクターシミュレーションは、チームメンバーに対する新しい教育法であり、今後、さらにその有用性と実用的な適用法について検討することが望まれる」とまとめている。JAMA Ophthalmology誌オンライン版2016年6月16日号掲載の報告。