医療一般|page:595

Herceptinの主要な試験(ToGA)でHER2陽性胃がんにおいて延命効果あり

中外製薬株式会社は5日、スイス・ロシュ社が行ったToGA試験のデータより、Herceptin(trastuzumab)を標準的な化学療法(Xelodaまたは5-FU持続静注にシスプラチンを併用)に追加すると、この進行性のがんに罹患している患者の生存期間中央値が3ヵ月近く延長され13.8ヵ月になることを示したと発表した。このデータはフロリダ州オーランドで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次学術集会において発表されたもの。進行性胃がんの予後は不良で、診断後の平均的な生存期間は現行治療法では約10ヵ月だという。

分子標的治療薬によるHER2陽性の進行性乳がんの腫瘍の縮小を確認

 中外製薬株式会社は5日、スイス・ロシュ社が行った第II相臨床試験の最終結果から、trastuzumab-DM1(T-DM1)と呼ばれる新規薬剤で治療を受けたHER2陽性の進行性乳がんの女性の25%において、腫瘍が顕著に縮小することが明らかになったと発表した。T-DM1は2種類のがん治療薬を一つの治療薬とした新規かつ専門化されたがん治療薬。この結果は、米国オーランドで開催した米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表された。

治験中の抗がん剤BSI-201が転移性トリプルネガティブ乳がん患者の生存期間を改善する

サノフィ・アベンティス株式会社は4日、仏サノフィ社と子会社のバイパー・サイエンシズ社が転移性トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の患者における、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤である BSI-201と、ゲムシタビンおよびカルボプラチンの化学療法(GC)との併用に関する第II相無作為化臨床試験の結果を発表した。

【お知らせ】シンポジウム「求められる家庭医・総合医とそのための教育システム(仮題)」-映画「Dear Doctors」試写会も実施

明日の臨床研修教育を考えるシンポジウムは、6/20(土)に、市民や医学生、研修医、医師など多くの方々でともにつくる新しい医療のかたちを提案すべく、映画「ディア・ドクター(6月27日より全国ロードショー)」の試写会およびシンポジウムを慶應大学信濃キャンパスの北里講堂にて開催します。これは、医療に関わっている多くの方々に、よき医療とはどのようなものか、医療について語る機会を設けるべく開催されるもので、国立がんセンター中央病院長の土屋了介先生が総合司会を務め、また医師のキャリアパスを考える医学生の会からは東大医学部4年の竹内麻里子さんがシンポジストとして出席する予定です。

進行性消化管間質腫瘍の二次選択薬に 英国NICEがスーテントの償還を推奨

米国ファイザー社は、英国の国立臨床研究所(NICE: National Institute for Health and Clinical Excellence)が最終評価書(FAD: final appraisal document)を発行して「スーテント」(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)を進行性の消化管間質腫瘍(GIST: gastrointestinal stromal tumor)の患者を治療するための二次選択薬として償還対象とするよう推奨されたことを発表した。

低用量アスピリン起因性消化管障害の予防に、ガスターが有効-米国消化器病学会にて発表・“FAMOUS試験”-

アステラス製薬株式会社は2日、5月30日から6月4日まで米国・シカゴにて開催されている米国消化器病学会(American Gastroenterology Association:AGA)にて、低用量アスピリン起因性消化管障害の予防にH2受容体拮抗剤「ガスター」(一般名:ファモチジン)が有効であるという試験「FAMOUS」の結果を発表したと報告した。

米国にて、免疫抑制剤プログラフの添付文書変更

アステラス製薬株式会社は5月29日、免疫抑制剤「プログラフ」(一般名:タクロリムス)に関し、当社の米国子会社アステラス ファーマUS, Inc.(本社:米国イリノイ州ディアフィールド)が2006年2月に申請していた「腎臓移植における拒絶反応の抑制でのミコフェノール酸モフェチル(MMF)との併用療法」の添付文書変更について、5月19日(現地時間)に米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得したと発表した。

“アラフォー主婦”半数が2年以上「目の検査」を受けず

ファイザー株式会社が1月に行った、アラフォー世代と呼ばれる40歳前後の女性を対象に、「緑内障」の認知度、および目の健康や目の病気についての意識調査によると、 “アラフォー主婦”の半数が2年以上「目の検査」を受けていないことがわかった。「緑内障」は、40歳以上の日本人の20人に1人が罹患しているといわれ、中途失明原因の第1位でもある。