KRAS G12C大腸がん、adagrasib±セツキシマブ(KRYSTAL-1)/ESMO2022
既治療のKRAS G12C変異を有する進行大腸がんに対して、KRAS阻害薬adagrasib単剤または同剤とセツキシマブとの併用による有用性が認められた。多コホート第Ib/II相試験KRYSTAL-1試験のアップデート解析(2022年6月16日時点)の結果として、米国・Massachusetts General Cancer CenterのSamuel Klempner氏が欧州臨床腫瘍学会(ESMO2022)で報告した。
・対象:KRAS G12C変異を有する既治療の進行大腸がん患者
・単剤群(第II相試験):adagrasib (600mg、1日2回)単剤投与(44例)
・併用群(第Ib相試験):adagrasib (600mg、1日2回)とセツキシマブの併用(32例)
・評価項目:
[主要評価項目]第Ib相試験:安全性など、第II相試験:奏効率(ORR)
[副次評価項目]第Ib相試験:ORR、奏効期間(DoR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、第II相試験:安全性、DoR、PFS、OS
主な結果は以下のとおり。