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小児の自殺企図リスク、SSRI/SNRI間で差はあるか 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/01/24 抗うつ薬を服用する小児の自殺企図リスク増大について、SSRI、SNRIの服用者間で差異があるとのエビデンスはないことが示された。米国・ヴァンダービルト大学のWilliam O. Cooper氏らが、自殺企図の医療記録のあった3万6,842例の小児コホートを後ろ向きに検討した結果、報告した。最近のデータで、SSRIやSNRIの治療を受ける小児および青少年患者で自殺行動のリスクが増大していることが示されていた。そのため、保護者、家族、医療提供者に著しい懸念が生じており、各抗うつ薬のリスクに対する関心が高まっていた。Pediatrics誌オンライン版2014年1月6日号の掲載報告。 本検討は、抗うつ薬治療を受ける小児患者の自殺企図リスクについて検討するため、フルオキセチン(国内未承認)の新規服用者のリスクと、セルトラリン、パロキセチン、エスシタロプラム、シタロプラム(国内未承認)、ベンラファキシン(国内未承認)のリスクを比較するようデザインされた。対象者は、1995~2006年にテネシー州のメディケイドに登録された6~18歳の小児3万6,842例で、1種以上の抗うつ薬新規服用者(過去365日間に抗うつ薬処方を受けていなかったと定義)であった。自殺企図については、メディケイドファイルから特定し、医療記録レビューにて確認した。 主な結果は以下のとおり。 ・コホートのうち、419例に自殺企図が確認された。4例は死亡に至っていた。 ・検討した試験薬の自殺企図率は、24.0/1,000人年から29.1/1,000人年にわたった。 ・補正後自殺企図率は、フルオキセチン服用者との比較で、SSRIおよびSNRI服用者で有意な差は認められなかった。 ・複数抗うつ薬の服用者では、自殺企図のリスク増大がみられた。 関連医療ニュース 大うつ病性障害の若者へのSSRI、本当に投与すべきでないのか? 小児および思春期うつ病に対し三環系抗うつ薬の有用性は示されるか 境界性パーソナリティ障害患者の自殺行為を減少させるには (ケアネット) 原著論文はこちら Cooper WO et al. Pediatrics. 2014 Jan 6. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 動機付け面接などの行動介入で、身体活動は増える?97試験のメタ解析/BMJ(2024/07/19) ニルセビマブ、乳児のRSV感染症入院リスクを83%減少/NEJM(2024/07/19) 局所進行食道がんに対する術前補助療法として3剤併用化学療法が標準治療となるか?(解説:上村直実氏)(2024/07/19) 蕁麻疹の診断後1年、がん罹患リスク49%増(2024/07/19) 日本のリアルワールドデータから考える高リスクmHNPCの治療選択(J-ROCK)(2024/07/19) 小児・青年に対する抗精神病薬の生理学的影響の比較〜ネットワークメタ解析(2024/07/19) 片頭痛の予防薬は薬物乱用頭痛も減らす?(2024/07/19) オーラルフレイルは死亡リスクと独立して関連(2024/07/19) [ あわせて読みたい ] 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) こどものみかた<下巻> ~シミュレーションで学ぶ見逃せない病気~(2013/07/08) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) こどものみかた<上巻> ~シミュレーションで学ぶ見逃せない病気~(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20) Dr.中野のこどものみかたNEO(2012/12/26)