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大腸がん治療における国際標準と日本の現状・・・日本における術後補助化学療法のcontroversy

 2009年6月11日、コンラッド東京にて「大腸がん治療における国際標準と日本の現状」と題して開催された株式会社ヤクルト本社によるプレスセミナーについて、2回に分けてお届けする。  国立がんセンター東病院臨床開発センターの大津敦氏(写真)は、StageIII大腸がんに対するFOLFOXによる術後補助化学療法(わが国では申請中)について、主に内科医と外科医の間で議論のあるところと述べる一方、自施設ではStageIIIbとStageIV(肝または肺切除後)については、ほとんどの症例でFOLFOXによる術後補助化学療法を実施していることを紹介した。

新型インフルエンザの状況をどうみるか? ―第49回日本呼吸器学会学術講演会 緊急報告

第49回日本呼吸器学会学術講演会では6月13日、世界保健機関(WHO)で感染症対策を担当した押谷 仁氏(東北大学大学院医学系研究科微生物学分野 教授)により、「インフルエンザA(H1N1)による新型インフルエンザの各国の状況と日本の課題」と題した新型インフルエンザに関する緊急報告が行われた。

次世代フレックスペンの注入抵抗軽減に関する新しいデータを発表

 ノボ ノルディスク社は12日、同社のプレフィルドインスリンペン型注入器、次世代フレックスペンが、SoloStar(商品名:ソロスター)およびKwikPen(同:ミリオペン)よりもインスリン注入時の抵抗が大幅に軽減されたことを示す新しい研究結果が5月発行の「Expert Opinion on Pharmacotherapy」誌に掲載されたと発表した。過去の研究から糖尿病患者は注入抵抗が小さい方を好むという結果が示されているという。

世界の非処方箋薬の使用動向 日本の消費者の4割が価格重視の傾向に

情報・メディア企業:ニールセン・カンパニー合同会社が11日に発表した「非処方箋薬の使用に関するグローバルオンライン消費者調査」によれば、世界の消費者の半数近くが、景気低迷の影響で非処方箋薬の使用を変更し、日本は消費者の40%が価格重視の傾向にあるという結果が報告された。この調査は、世界50市場(欧州、アジア太平洋域、南北アメリカ、中東)の25,000 人を超えるインターネットユーザーを対象に、2009年3月に実施されたもの。

中外製薬 患者向けウェブサイト「がん情報ガイド」オープン

中外製薬株式会社は11日、「患者が希望をもって前向きに立ち向かえるがん医療の実現」の推進を目的に、新規ウェブサイト『がん情報ガイド』(http://gan-guide.jp/index.html)を開設したと発表した。本ウェブサイトでは、業界初の「ナビゲーション」手法を用いて、患者の状態に合ったがん治療や心のケアについての情報をステップごとに専門家が解説している。

血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者にはリナグリプチンの追加投与が有効

独ベーリンガーインゲルハイム社は、メトホルミン治療で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者にリナグリプチンが有用であると、DPP-4(ジペプチジルペプチターゼ4)阻害薬のリナグリプチンを追加投与した際の同薬の有用性を検討する第2相臨床試験の成績が、米国糖尿病学会(ADA)年次総会で発表した。メトホルミン治療にリナグリプチンを追加投与した際の有用性を検証する臨床試験結果の発表は初めてのこと。

リラグルチドの血糖降下作用・体重減少、その持続性も明らかに

ノボ ノルディスク社は10日、第69回米国糖尿病協会年次学術集会(略称:ADA、米国・ニューオリンズ)において、新規糖尿病治療薬リラグルチド1日1回単独投与による2年間の治療は、グリメピリド(SU薬)と比較して有意に血糖コントロールを改善し、体重を減少させ、またその効果も有意に長く持続することが示されたと発表した。

関節リウマチに対するアクテムラの長期的な有効性

 中外製薬株式会社は10日、ACTEMRA(トシリズマブ、欧州販売名:RoACTEMRA)で2年以上治療した関節リウマチ(RA)の患者の56%が治療歴や罹病期間に関わらず寛解に至ることが、スイス・ロシュ社が欧州リウマチ学会(EULAR)総会で発表した新しいデータにより明らかになったと報告した。寛解はDAS28<2.6と定義され、寛解によりRA症状が有意に解消され、患者が通常の日常生活を継続したり再開したりできることで実生活にベネフィットがもたらされる。