臨床研究志向のMD研究者は“絶滅危惧種”の恐れ
これまでもアメリカ国立衛生研究所(NIH)の援助で維持されてきた若手医師臨床科学者の輩出と彼らの成果については、様々な関心が寄せられてきたが、「MD」(医学士)の資格のみを持つ研究者(MD研究者)の境遇については、これまで満足な分析が行われてこなかった。Howard B. Dickler氏らは、41年間のNIHの助成金初回応募数と傾向を分析し、その結果、MD研究者でも特に臨床研究を提案した者の助成金獲得が不利な状況にあり、このままでは「絶滅危惧種になってしまう」と警告を発した。詳細は、JAMA誌2007年6月13日号で報告されている。