ネットワークメタ解析は最良治療決定の根拠となるのか?/BMJ
これまでに発表されたネットワークメタ解析論文の多くでは、系統的レビューに必須とされる方法論関連事項の記述に不足があり、最良の治療法の決定の論拠とするには疑問があることが、フランス・国立保健医学研究所(INSERM)のAida Bafeta氏らの検討で示された。この数年で医療介入の比較研究へのネットワークメタ解析(multiple treatmentsメタ解析、mixed treatment comparisonメタ解析とも呼ばれる)の導入が進んでいる。このメタ解析法では、系統的レビューを行う際の方法論に関する規定を遵守すべきとされるが、解析の方法が複雑なことから、同等の方法論関連リスクを負う標準的なpairwise法による系統的レビューに比べ、これらのリスクの影響をより受けやすい可能性があるという。BMJ誌オンライン版2013年7月1日号掲載の報告。