StageIII/IVのホジキンリンパ腫、A+AVD療法vs.ABVD療法/NEJM
StageIII/IVの未治療ホジキンリンパ腫に対する、初回治療としてのブレンツキシマブ ベドチン+ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン(A+AVD)療法は、ドキソルビシン+ブレオマイシン+ビンブラスチン+ダカルバジン(ABVD)療法に比べ、無増悪生存(PFS)および全生存(OS)のいずれをも延長し、生存に関する優位性が示されたことが、6年の長期追跡により確認された。米国・メイヨー・クリニックのStephen M. Ansell氏らが、1,300例超の患者を対象に行った無作為化比較試験の結果を報告した。ブレンツキシマブ ベドチンは、CD-30作用型抗体-薬物複合体である。本検討については、5年追跡期間の試験でPFSの延長効果がすでに報告されていたが、今回新たにOSと、中央値6年の追跡期間によるPFSの結果が発表された。NEJM誌オンライン版2022年7月13日号掲載の報告。
本試験では、StageIII/IVのホジキンリンパ腫患者を無作為に2群に分け、一方の群にはA+AVD療法を(664例)、もう一方の群にはABVD療法を(670例)、それぞれ最大6サイクル実施した。
主要評価項目は、PFS期間(以前の報告を修正)。主な副次評価項目は、ITT集団におけるOSで、安全性と共に今回新たに報告した。