市中てんかん重積状態患者へのミダゾラム筋注、ベンゾジアゼピン系薬静注に対し非劣性

てんかん重積状態の患者に対する病院到着前の処置について、ミダゾラム(商品名:ドルミカムほか)の筋肉内投与は、ロラゼパム(商品名:ワイパックスほか)の静脈内投与と、痙攣発作の停止に関する有効性と安全性は同等以上であることが報告された。米国・ミシガン大学救急医学部門のRobert Silbergleit氏らが、二重盲検無作為化非劣性試験を行った結果による。持続性の発作は、ベンゾジアゼピン系薬の静脈内投与で早期に停止することで転帰が改善するが、より速く確実に薬を投与するため、米国の救急救命士の間では筋注で処置する傾向が増えているという。NEJM誌2012年2月16日号より。