外傷性脳損傷後の頭蓋内圧亢進に対する低体温療法には有益性なし(解説:中川原 譲二 氏)-444 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2015/11/05 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 中川原 譲二( なかがわら じょうじ ) 氏 梅田脳・脊髄・神経クリニック 脳神経外科 J-CLEAR評議員 オリジナルのニュース 外傷性脳損傷への低体温療法、有益性なし/NEJM(2015/10/23掲載) これまで、外傷性脳損傷後の頭蓋内圧亢進に対する低体温療法は有効と考えられてきたが、英国・ウェスタン総合病院のPeter J.D. Andrews氏らが、400例弱を対象に行った無作為化比較対照試験の結果によると、低体温療法は機能的アウトカムをむしろ悪化させる可能性があることが報告された(NEJM誌オンライン版2015年10月7日号掲載の報告)。 ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 中川原 譲二先生の他のコメント 原発性脳腫瘍の手術推奨における人種間格差(解説:中川原譲二氏) (2023/04/19掲載) 急性期広範囲脳梗塞に対する血管内治療の検証(解説:中川原譲二氏) (2023/04/19掲載) 急性期脳梗塞、血栓回収術単独療法の非劣性は確認されず/Lancet(解説:中川原譲二氏) (2022/08/15掲載) 大血管閉塞性脳卒中疑い患者の血栓回収可能センターへの直接輸送の効果(解説:中川原譲二氏) (2022/06/08掲載) 虚血性脳卒中の血管内治療中のアスピリン・未分画ヘパリンの安全性と有効性の検討(MR CLEAN-MED)(解説:中川原譲二氏) (2022/04/04掲載) 無症候性高度頸動脈狭窄症に対するCAS vs.CEAの無作為化比較試験(ACST-2)(解説:中川原譲二氏) (2021/10/15掲載) 慢性硬膜下血腫に対するデキサメタゾンの有効性(解説:中川原譲二氏)-1388 (2021/05/14掲載) 経口rimegepantに片頭痛の予防治療効果を確認/Lancet(解説:中川原譲二氏)-1387 (2021/05/11掲載) 外傷性脳損傷への入院前トラネキサム酸投与に有益性なし(解説:中川原譲二氏)-1306 (2020/10/26掲載) 血栓回収療法前の再灌流に対するtenecteplase増量の効果(解説:中川原譲二氏)-1214 (2020/04/17掲載) 急性期脳梗塞に対する神経保護薬nerinetideの有効性と安全性/Lancet(解説:中川原譲二氏)-1212 (2020/04/10掲載) 元全米NFL選手におけるタウPET(解説:中川原譲二氏)-1048 (2019/05/15掲載) 血栓溶解を用いた低侵襲脳内血腫除去術の有効性と安全性(MISTIE-III)/Lancet(解説:中川原譲二氏)-1031 (2019/04/26掲載) 超急性期に脳卒中が疑われる患者に対する搬送中の経皮型ニトロは機能的転帰を改善しない(中川原譲二氏)-1014 (2019/03/12掲載) 予防的低体温療法vs.正常体温管理、6ヵ月後の神経学的転帰を評価(中川原譲二氏)-971 (2018/12/11掲載) 経済レベルの異なる国々における脳卒中診療パターンと転帰(中川原譲二氏)-883 (2018/07/05掲載) 発症時間不明の脳梗塞、MRIミスマッチを根拠とするrt-PA静注療法で転帰改善か(中川原譲二氏)-871 (2018/06/13掲載) 脳灌流画像による選択により、発症後6~16時間の脳梗塞にも血栓除去術が有用(中川原譲二氏)-818 (2018/03/05掲載) 重炭酸Naとアセチルシステインに造影剤腎症の予防効果なし(中川原譲二氏)-814 (2018/02/19掲載) fremanezumabとerenumabは片頭痛の予防治療に有効(中川原譲二氏)-789 (2017/12/28掲載) MRIに示された宇宙飛行士の脳構造に対する宇宙飛行の影響(中川原譲二氏)-778 (2017/12/08掲載) 米国メディケア受給者でのCEA・CASの実施率と転帰の推移/JAMA(中川原譲二氏)-759 (2017/11/03掲載) 急性期脳梗塞患者の血流再開、吸引型 vs.ステント型(ASTER Trial)(中川原譲二氏)-725 (2017/09/05掲載) アメフト選手の約9割に慢性外傷性脳症(CTE)(中川原譲二氏)-722 (2017/08/28掲載) 急性脳卒中後の頭位、仰臥位 vs.頭部挙上のアウトカムを検討(中川原 譲二 氏)-703 (2017/07/31掲載) 短期の放射線療法+テモゾロミドは、高齢膠芽腫患者の生存を延長(解説:中川原 譲二 氏)-667 (2017/04/17掲載) 脳室内出血の血腫洗浄、アルテプラーゼ vs.生理食塩水で機能改善に有意差なし(解説:中川原 譲二 氏)-642 (2017/02/13掲載) 血栓除去術の鎮静管理は、全麻に比べ早期の神経学的改善をもたらさない(解説:中川原 譲二 氏)-620 (2016/12/05掲載) 脳梗塞血栓除去療法:治療までの時間と転帰―メタ解析(解説:中川原 譲二 氏)-604 (2016/10/25掲載) 転移性脳腫瘍に対するSRSは、SRS+WBRTに比べて認知機能障害が少ない(解説:中川原 譲二 氏)-584 (2016/08/26掲載) 女性の片頭痛は心血管疾患イベントおよび死亡リスクを増大(解説:中川原 譲二 氏)-556 (2016/06/30掲載) 虚血性脳卒中、血管内治療を加えるほうが機能的アウトカム良好(解説:中川原 譲二 氏)-533 (2016/05/23掲載) 無症候性高度頸動脈狭窄症に対するEPD併用CASのCEAに対する非劣性を証明(解説:中川原 譲二 氏)-505 (2016/03/29掲載) REVASCAT試験:脳梗塞の急性期治療に対する血栓回収療法の有効性と安全性が確立(解説:中川原 譲二 氏)-359 (2015/05/22掲載) 症候性の頭蓋内動脈狭窄患者に対する血管内治療の有効性示されず(解説:中川原 譲二 氏)-355 (2015/05/01掲載) FAST-MAG試験:脳保護作用を有する硫酸マグネシウムの病院到着前投与は無効(解説:中川原 譲二 氏)-315 (2015/02/26掲載) SYNAPSE試験:重症の外傷性脳損傷(TBI)に対してプロゲステロンは無効(解説:中川原 譲二 氏)-296 (2014/12/25掲載) ICSS試験:頸動脈ステント留置術と頸動脈内膜切除術の長期的転帰は同等(解説:中川原 譲二 氏)-278 (2014/11/19掲載) 脳卒中発症後の手術では、心血管有害事象のリスクが高く、時間依存的に関連(解説:中川原 譲二 氏)-234 (2014/09/03掲載) 未破裂脳動静脈奇形(bAVMs)の長期アウトカム、保存療法が良好(コメンテーター:中川原 譲二 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(214)より- (2014/06/16掲載) 膠芽腫の新規診断例に対する治療、ベバシズマブの上乗せ効果得られず(コメンテーター:中川原 譲二 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(191)より- (2014/04/03掲載) 脳動静脈奇形(未破裂)の予防的切除や塞栓術などの介入療法では予後を改善できない(コメンテーター:中川原 譲二 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(167)より- (2014/01/13掲載) 救急部門での急性頭痛患者におけるクモ膜下出血(SAH)の除外ルールとして、オタワSAH基準が有用である。(コメンテーター:中川原 譲二 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(149)より- (2013/11/25掲載) 急性期脳内出血に対する迅速降圧治療(<140mmHg)は、死亡や重度身体障害を減らすことはないが、機能的転帰の改善をもたらす(コメンテーター:中川原 譲二 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(112)より- (2013/07/17掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(88)〕 fMRIにより、身体的疼痛の『神経学的シグネチャー:神経標識』を同定 (2013/04/25掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(71)〕 神経刺激療法は、早期パーキンソン病患者の治療選択肢として有用 (2013/03/25掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(55)〕 急性期脳梗塞に対する血管内治療の優位性は示されず (2013/02/19掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(30)〕 自己拡張型ステント式の血栓回収デバイスの安全性と有効性を確認 (2012/10/25掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(4)〕 シチコリン、急性虚血性脳卒中に対する有効性示せず:ICTUS試験 (2012/08/21掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(3)〕 急性虚血性脳卒中院内30日死亡リスクモデルの予測能がNIHSSスコアで改善 (2012/08/20掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 60歳以上へのRSVワクチン、承認後初のシーズンの有効性/Lancet(2024/11/01) 異常降雨が全死亡リスクと関連、心血管・呼吸器疾患死亡も/BMJ(2024/11/01) 糖尿病、脳卒中合併高血圧でも積極的降圧が有効―とはいうが、COVID-19ロックダウン下の中国で大規模臨床試験を強行したことに驚き(解説:桑島巌氏)(2024/11/01) 薬物乱用頭痛に対する薬物療法の比較〜ネットワークメタ解析(2024/11/01) 骨髄線維症に10年ぶりの新薬、貧血改善が特徴/GSK(2024/11/01) お茶やベリー類など、フラボノイド摂取が認知症リスクを低下(2024/11/01) 重症の新型コロナ感染者の心臓リスクは心疾患既往者のリスクと同程度(2024/11/01) 救急外来でのChatGPTの活用は時期尚早(2024/11/01) 幸福感が脳卒中や心筋梗塞からあなたを守る(2024/11/01) [ あわせて読みたい ] Dr.林の笑劇的救急問答11<上巻> 心臓以外の胸痛編(2015/09/07) Sedation for All ―安全で確実な鎮静・鎮痛プログラム― (2015/02/15) Dr.林の笑劇的救急問答10<下巻> 【胸痛編 】(2015/01/09) 診療よろず相談TV シーズンII(2014/07/03) スキンヘッド脳外科医 Dr. 中島の 新・徒然草(2014/01/20) Dr.林の笑劇的救急問答10<上巻> 【電解質異常編】(2014/09/15) Dr.林の笑劇的救急問答9【小児診療編】(2014/02/17)
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急性期脳内出血に対する迅速降圧治療(<140mmHg)は、死亡や重度身体障害を減らすことはないが、機能的転帰の改善をもたらす(コメンテーター:中川原 譲二 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(112)より- (2013/07/17掲載)